2019all

日本商工会議所は、2018年度に実施した、日商簿記、リテールマーケティング(販売士)、日商PC(文書作成)(データ活用)の各検定試験の最上級において、最も優秀な成績を収めた方に対する表彰式を2019年6月4日に行った。また、日商簿記については、昨年11月に開催した「日商簿記検定全国大会」で最も優れた成績をおさめた学校を表彰した。本表彰式は1976年度から始まったもので、今回で43回目となる(簿記全国大会の表彰は2016年度から今回で3回目)。

表彰式では、三村会頭から「新しい1万円札の肖像画に選ばれたことで最近特に話題となっている東京商工会議所の初代会頭の渋沢栄一は、数多くの民間企業や団体の創立に携わってきました。とりわけ、民間が頑張らないと国は発展しない、企業は利益だけでなく公益も考えないといけないと訴え、実業界で活躍できる人材の育成に力を入れてきました。われわれ商工会議所はこうした渋沢の意志を受け継ぎ、検定試験を活用した人材の育成に取組んでいます。」「わが国では人手不足が深刻化しており、国全体の生産性を上げることが重要視されています。そのためには、IoTやAIなどの革新的技術の活用はもちろんですが、同時に一人一人の生産性を上げることも大事であり、そのためには個々人のスキルアップが不可欠であります。」「今回の表彰の栄誉は、みなさんが高い目標を掲げて日々研鑽を積まれた努力の結果獲得したものであります。これを機に、今後は各分野の学習者のお手本として、ますます活躍されることを期待しています。」とのお祝いの言葉とともに、表彰状と記念品が贈られた。

また、受賞者代表あいさつでは、リテールマーケティング(販売士)検定試験の最優秀者である谷口真彦さんが「社会から高い評価を受けている商工会議所検定試験の最上級において最優秀者として合格したこと、そして合格までの努力が認められたことは、私たちにとって大きな喜びであります。今後はこの誇りを胸に刻み、より一層学業や実務に邁進しそれぞれの地域や分野で活躍することをこの場を借りてお約束します。」と今後の抱負を語った。
今回、表彰を受けた最優秀者等は以下のとおり。

日商簿記[第149回1級・2018年6月10日施行]

奥村 隆志郎(オクムラ リュウシロウ)さん

日商簿記[第150回1級・2018年11月18日施行]

栗山 達也(クリヤマ タツヤ)さん

リテールマーケティング(販売士)[第83回1級・2019年2月20日施行]

谷口 真彦(タニグチ マサヒコ)さん

日商PC検定試験(文書作成)[1級・2018年10月7日施行]

塚元 裕加里(ツカモト ユカリ)さん

日商PC検定試験(データ活用)[1級・2018年10月7日施行]

伊藤 哲士(イトウ テツシ)さん

2018年度日商簿記検定全国大会 最優秀団体

大原簿記医療観光専門学校津校