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  》》企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン《《

                        第364号(2018.1.15)
                          日本商工会議所
                    商工会議所年金教育センター

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          〉〉〉CONTENTS〈〈〈
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【寄稿記事】
1 〉企業年金あれこれ
   「企業年金の棚卸し」               
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2 〉DCプランナー勉強会 レポート
   みなとグローバル研究会・大阪大手門勉強会主催
   「DCプランナー勉強会」報告            
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【日本商工会議所からのお知らせ】
3 〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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 このメールマガジンは、企業年金総合プランナー(DCプランナー)認定試
験に合格し、1級または2級の資格を登録された方々に対する情報提供サービ
スの一環として、原則、毎月2回(1日および15日)送信しています。
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1 〉企業年金あれこれ
   「企業年金の棚卸し」  井出 文太
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 平成30年から確定拠出年金や確定給付企業年金の改正が実施・予定されてい
ます。確定拠出年金では掛金の年単位化が始まり、平成30年5月には100人以下
の企業を対象とした個人型年金への小規模事業主掛金納付制度と簡易企業型年
金、ポータビリティの拡充と制度事務面の変革があり、運用面でも商品数の上
限が創設され、商品除外ルールの変更、元本確保型商品提供義務の廃止、指定
運用方法の設定、継続教育の努力義務化が予定されています。

 一方、確定給付企業年金についても、平成30年4月から総合型企業年金基金
の代議員のあり方の見直し、運用の基本方針及び政策的資産構成割合の策定義
務化、確定給付企業年金に係る資産運用関係者の役割及び責任に関するガイド
ラインの見直し、業務概況の周知における工夫と、数多くの改正が予定されて
います。

 それぞれの内容の詳細は、別の機会に触れたいと思いますが、昨年に改正さ
れた個人型確定拠出年金iDeCoの加入対象者の拡大、全ての確定給付企業年金
にリスク対応掛金を許容など、リスク分担型企業年金の創設から1年しか経過
していない時期に、これだけの新しい動きがあると、企業年金を提供する金融
機関や企業年金を導入する企業の担当者、そして加入者も、簡単にはついてい
けないのではないかと、老婆心ながら心配してしまいます。

 もちろん、これらは、企業年金にある様々な課題に対応するために改正した
もので、必要に応じて、活用すれば良いでしょう。

 それよりも、企業年金の本質は変わっていないということを改めて、認識す
べきではないでしょうか。その事を見失ってはいけません。

 これから企業年金を導入する企業、すでに企業年金を導入した企業も、なぜ
この企業年金なのか、明確に答えられるのか。導入した当時からは社会環境も
変わっており、働く人の意識も変わっています。昨年は働き方改革が叫ばれ、
この平成30年につながり、多様な働き方に対応できる人事制度、賃金制度、退
職金制度・企業年金制度がより必要になるでしょう。平成という時代も終わり
を迎えつつある今、この機会に、企業年金の棚卸しに取り組むべきではないで
しょうか。

 企業年金総合プランナーが、その名前のとおり、棚卸しのお手伝いに尽力し
て頂けることを期待しています。

 *執筆者紹介 
    井出 文太
    1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)


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2 〉DCプランナー勉強会 レポート
   みなとグローバル研究会・大阪大手門勉強会主催
   「DCプランナー勉強会」報告  上田 雅敏
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 みなとグローバル研究会・大阪大手門勉強会主催の勉強会について、2017年
一年を振り返ってみようと思います。例年、年3~4回ほど「ホンネで語り合
う企業年金事情」と題したセミナーを核に、勉強会を催しています。今年は、
同セミナーを3月、6月、9月、12月の計4回実施しました。各回の様子を簡
単に列記します。

 3月は、iDeCo中心の講義でした。折しも、国民年金基金連合会・厚生労働
省主催「基礎から学ぶ!体験シンポジウム」を講師が聴講されてきたことから、
同シンポジウムをレポートしていただきました。iDeCo広報イメージキャラク
ターとして、カトパンの愛称で知られる加藤綾子さんが登場し、華やいだ雰囲
気であったことでしょう。講師が垣間見た、会場の裏話も披露していただきま
した。

 6月のトピックスは、運用関連でした。社会保障審議会企業年金部会の、確
定拠出年金の運用に関する専門委員会において、政令で定める運用商品の提供
数は35本を上限とする、という方向性が示されました。また、運用商品除外の
手続きについても「除外運用方法指図者の3分の2以上の同意」については、
所在不明者を除くことが明示されました。このあたりの知識もブラッシュアッ
プする必要性を感じます。

 9月も引き続きiDeCoの続報が寄せられましたが、2017年10月より口座開設
手続きが始まった「つみたてNISA」もあわせて話題となりました。つみたて
NISAとiDeCo、どちらも長期的な資産形成という観点から比較対象になりやす
く、それぞれのメリット・デメリットを説明できるようにしておきたいもの
です。

 12月は、セミナー直前に1級DCプランナー受験対策講座の講義をやってい
たこともあり、公的年金(支給開始年齢の引上げ)、厚生年金基金の解散状況、
iDeCoとつみたてNISA、リスク分担型企業年金、確定給付企業年金ガバナンス等
について網羅的な解説をしていただきました。

 2017年を総括してみると、iDeCoの年といいましょうか。DCプランナー勉強
会の看板を掲げている以上、必然であったといえましょう。とはいえiDeCoが国
民的人気とは到底形容できない現状です。当セミナーでも何度か話題になった
のですが、国民への効果的なPRが課題だと思います。当会も、何らかの形で
iDeCo、さらには年金制度への国民的理解を深められるよう微力ながら努めてい
ければと思います。

 *執筆者紹介
  上田 雅敏
  みなとグローバル研究会・大阪大手門勉強会 代表
  1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)


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【日本商工会議所からのお知らせ】
3〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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 DCプランナー資格登録者で、住所、氏名、勤務先、メールアドレス等を変
更した場合は、お手数ではございますが、以下のいずれかのサイトから登録内
容の変更手続きを行ってください。変更手続きをお取りいただかない場合、情
報誌や資格更新に関する案内文書の送付、メールマガジンの配信等ができなく
なりますのでご注意ください。
 
 なお、本メールに返信いただきましても、住所・氏名等の変更はお受けでき
ませんのでご注意ください。


〇『DCプランナー専用サイト』基本メニュー内 登録情報変更(住所変更な
  ど)のコーナー(https://dcplanner.cloud-cafe.biz)
  ※ 1級および2級DCプランナーとして資格をご登録いただいている方の
    専用サイトです。
    同サイトのご利用に当たっては、最初に別途メールアドレス等をご登録
    いただく必要があります。
  ※ ご連絡の際は、ご登録の情報を修正後「資格登録情報も合わせて変更す
    る」ボタンをクリックしてください。

〇『商工会議所検定サイト』DCプランナー 登録情報変更連絡コーナー
  (https://www.kentei.ne.jp/dcp/contact)
   ※ 『DCプランナー専用サイト』に未登録の方は、こちらからご連絡くだ
    さい。

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 次号(第365号)は、2月1日(木)に送信予定です。
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【企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン】
  
    編集・発行:日本商工会議所 商工会議所年金教育センター  

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 ください。
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