平成13年12月15日制定

1. このガイドラインは、DCプランナー認定者が確定拠出年金制度の円滑な普及に資するために必要とされる専門知識・スキル等の体系・水準を示すものです。
2. このガイドラインは、平成14年3月10日(日)に実施するDCプランナー1級試験より適用します。DCプランナー2級試験については、平成13年9月16日(日)に実施した試験より適用しています。
3. このガイドラインは、DCプランナーとして求められる知識・技能の基準にすぎません。したがって、実際の試験では、ガイドラインの出題項目等に詳細な記載がなくとも、DCプランナーが当然理解しておくべきこととして、出題項目等に関連する時事的な問題なども出題される可能性があります。

到達レベル

確定拠出年金やその他年金制度全般、および金融商品、投資等に関する専門的な知識を有し、企業に対しては現行退職給付制度の特徴と問題点を把握のうえ、確定拠出年金を基軸とした適切な施策を構築でき、一方、加入者等の個人に対しては確定拠出年金の加入者教育の実施と老後を見据えた生活設計を提案できる

出題分野

A分野:わが国の年金制度・退職給付制度
B分野:確定拠出年金制度
C分野:投資に関する知識
D分野:ライフプランニングとリタイアメントプランニング

A分野:わが国の年金制度・退職給付制度

出題の内容と狙い・出題項目 (参考:2級出題項目)
A分野:わが国の年金制度・退職給付制度
《出題の内容と狙い》
企業が確定拠出年金導入等を検討する際には、人事・労務面はもとより財務・経理面から現行の退職金・企業年金制度の問題点を把握することが不可欠となります。こうした企業経営に直結する退職給付制度に関し、公的年金の動向も踏まえつつ、企業ニーズに適切に応えられる退職給付制度全般の専門的・実務的な知識と対応力が求められます。また、企業ニーズのみならず、企業の従業員や自営業者等、個人の観点からも公的・私的年金制度全般にわたり適切にアドバイスできる知識が必要となります。
《出題項目》
2級の出題項目はすべて含まれます。さらに下記項目等も含め、より専門的・実務的な内容となります。

  • 退職給付会計
  • 企業年金制度と人事・労務
  • 確定給付企業年金および各種退職給付・年金プラン

1. 公的年金制度

  • 公的年金制度の概要
  • 国民年金の仕組み
  • 厚生年金保険の仕組み
  • 共済年金の仕組み
  • 公的年金制度の改革動向

2. 私的年金制度

  • 私的年金制度の概要
  • 企業年金と退職金制度
  • 国民年金基金の仕組み
  • 厚生年金基金の仕組み
  • 税制適格退職年金の仕組み
  • 中小企業退職金共済制度
  • 特定退職者共済制度
  • 財形年金制度
  • 各種個人年金とその仕組み

3. 新しい私的年金制度

  • 確定拠出年金制度導入の背景
  • 確定拠出年金制度の位置付け
  • 米国確定拠出型年金の概要とわが国制度との比較
  • 確定給付企業年金法に基づく制度
  • ハイブリッド型年金制度

B分野:確定拠出年金制度

B分野:確定拠出年金制度
《出題の内容と狙い》
確定拠出年金制度を適切に導入し運営していくためには、確定拠出年金制度について、既存の退職金・年金制度からの移行を含めた制度設計、年金規約の策定、年金資産の運用を中心とした加入者教育、掛金の拠出と年金の受給等、制度設計・導入・運営といった一連の実務知識が必要となります。また、確定拠出年金制度の運営に関わる運営管理機関、資産管理機関、運用商品提供機関、さらには企業型年金を実施する企業や個人型年金における国民年金基金連合会の役割や行為準則等の知識も不可欠です。
したがって、確定拠出年金とそれに関連する法令・行政通達等、幅広くかつ深い理解が求められます。
《出題項目》
2級の出題項目はすべて含まれます。さらに下記項目等も含め、より専門的・実務的な内容となります。

  • 制度導入コンサルティング
  • 制度設計の留意点
  • 制度運営上の留意点
1. 確定拠出年金制度の仕組み

  • 確定拠出年金制度の概要
  • 企業型年金の仕組み
  • 個人型年金の仕組み
  • 加入対象者
  • 掛金と拠出限度額
  • 運用
  • 受給権と給付
  • 離・転職時の取扱い
  • 税制上の措置
  • 確定拠出年金規約
  • 加入者のメリット・デメリット
  • 企業のメリット・デメリット
  • 既存の退職給付制度からの移行

2. コンプライアンス

  • 事業主の責務と行為準則
  • 運営管理機関・資産管理機関の行為準則
  • 投資情報提供・運用商品説明上の留意点
  • 受託者責任とは
  • エリサ法とプルーデントマン・ルール

C分野:投資に関する知識

出題の内容と狙い・出題項目 (参考:2級出題項目)
C分野:投資に関する知識
《出題の内容と狙い》
運用の方法に係る金融商品の選定・モニタリングを適切に理解するためには、投資理論と各金融商品の特性、資産の運用に関する専門的知識が必要となります。

また、いわゆる投資教育を行うには、加入者等が適切に金融商品を選択できるように、個々の加入者等のニーズや経験、知識レベル等を考慮し、専門的知識を適切にわかりやすく伝える説明能力も求められます。

さらに、運用商品の説明や情報提供を行ううえで遵守すべき法令・ルールにも精通していることが不可欠となります。
《出題項目》
2級の出題項目はすべて含まれます。さらに下記項目等も含め、より専門的・実務的な内容となります。
・確定拠出年金における運用商品の選定・提示とモニタリング
1.投資の基本

  • リスクの定義と計算
  • リターンの計算
  • リスクとリターンの関係
  • 貨幣の時間価値(現在価値と将来価値)
  • 終価と現価の考え方
  • 分散投資の目的と効果
  • ドルコスト平均法

2.運用商品の理解

  • 預貯金の特徴と留意点
  • 債券投資の特徴と留意点
  • 株式投資の特徴と留意点
  • 投資信託の特徴と留意点
  • 保険商品の特徴と留意点
  • 外貨建商品の特徴と留意点

3.アセットアロケーションの考え方

  • 相関係数
  • リスク許容度
  • 運用方針の決定
  • アセットアロケーションとは
  • 有効フロンティアの考え方

4.投資判断のための評価指標

  • 投資指標・投資分析情報
  • ベンチマーク
  • 格付け
  • 投信評価
  • パフォーマンス評価

D分野:ライフプランニングとリタイアメントプランニング

出題の内容と狙い・出題項目 (参考:2級出題項目)
D分野:ライフプランニングとリタイアメントプランニング
《出題の内容と狙い》
加入者等に対し、老後の生活設計のアドバイスを行うためには、リタイアメントプランニングを中心としたライフプランニングとキャッシュフロー・マネジメントの知識が必要です。個人の資産・負債状況等を把握し、老後の資金面の基盤となる公的年金を始め、他の老後資金準備手段も踏まえたうえで、確定拠出年金の役割・位置付けを明確に捉え、確定拠出年金における目標額の設定、アセットアロケーションを中心とした運用判断のアドバイス等、実務的知識と実践的プランニング・アドバイス能力が求められます。
《出題項目》
2級の出題項目はすべて含まれます。より総合的・実践的な内容となります。
1. ライフプランニングの基本的な考え方

  • ライフプランニングに必要な知識
  • ライフプランの立て方
  • キャッシュフロー表の作成法
  • キャッシュフロー・マネジメントと資産積立プラン

2. リタイアメントプランニングと確定拠出年金

  • ライフプランとリタイアメントプランの関係
  • リタイアメントプランの作成
  • 公的年金の受給額計算
  • 退職一時金・年金に係る税金
  • リタイアメントプランニングにおけるアセットアロケーション
  • リタイアメントプランニングと確定拠出年金