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  》》企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン《《

                         第268号(2014.1.15)
                      商工会議所年金教育センター
                       http://www.cci-nenkin.jp

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          〉〉〉CONTENTS〈〈〈
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【連載記事】
1〉東京勉強会レポート
  「持続可能性を追求した退職給付制度・企業年金制度の改革」
   第1回 退職給付制度の改定  
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2〉401kニュースヘッドライン(2013.12.26~2014.1.10)~時事通信社提供
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【勉強会の開催情報】
3〉大阪で開催する勉強会の参加者を募集しています。
  「DCプランナー1級試験」直前対策講座 AB分野 (再掲)
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4〉東京で開催する勉強会の参加者を募集しています。
  「確定拠出年金レコードキーピング業務について」(再掲)
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【日本商工会議所からのお知らせ】
5〉「そこが知りたい!わかりやすい企業年金、退職金メルマガ」の配信を
  始めました。
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6〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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7〉DCプランナーの資格を有している旨を対外的に公表する場合の注意事項
  について
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8〉サポートホームページhttp://www.cci-nenkin.jp/dcp/ のご案内
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 このメールマガジンは、企業年金総合プランナー(DCプランナー)認定試
験に合格し、1級または2級の資格を登録された方々に対する情報提供サービ
スの一環として、原則、毎月2回(1日および15日)送信しています。
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1〉東京勉強会レポート
  「持続可能性を追求した退職給付制度・企業年金制度の改革」
   第1回 退職給付制度の改定 
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 今回から3回シリーズ(1~3月各15日号)で、東京勉強会(企業実務研究
会企業年金部会)において11月25日に行いました東証1部上場のT社の制度改
革の事例を紹介します。第1回の今回は、同社で行われた企業年金制度の元に
なる退職給付制度の改定、次回はDB(確定給付企業年金)制度の改革、最後は
DC(企業型確定拠出年金)制度の導入について説明します。

1.退職給付制度改定の背景
 T社の退職給付制度は、退職時給与算定方式(最終給与比例方式)を採用して
おり、退職金総額は<算定基礎額×勤続年数を元にした乗率>で計算されます。
 従って、年功的要素が強くなる一方で会社に対する貢献度の反映度合いが低
く、モチベーションに繋がりにくい制度でした。

 また、近年、年金資産の運用利回りの低迷により、PBO(退職給付債務)
の数理計算上の差異として、積立不足が増加する傾向にあり、平成25年度より
積立不足の即時認識がB/S上で必要となるため、母体決算に与える影響が大
きくこれを回避するニーズが高まっています。

2.退職給付制度改定の基本的な考え方
 在職期間中の会社に対する貢献度を一層反映するため、退職給付制度を現行
の最終給与比例方式からポイント制方式に改定します。

 日本経団連・東京経営者協会会員企業を対象にした平成24年度の退職金・年
金に関する実態調査によると、退職金の計算方法は、65.0%がポイント制方式、
21.4%が退職時給与算定方式、8.6%が別テーブル方式、5.0%がその他方式と
なっており、ポイント制方式が一般的であることが分ります。

3.ポイント制方式の内容
 T社の給付ポイントは、勤続年数に応じた勤続ポイント、資格等級に応じた
職能ポイント、役職に応じた役職ポイントとし、能力・成果主義の考え方を反
映するため、職能ポイントの比率を高くしました。

 年間付与ポイントは、職能ポイントが5P~60Pの13段階、勤続ポイントは
1P~23Pの8段階、役職ポイントは、2P~22Pの8段階で設定しています。

 変更前の制度においては、定年まで勤務した者の退職金は、その成果や役職
に大きな差があっても最終給与比例方式を採用していたため1.6倍の開きしか
ありませんでした。しかし、新制度ではポイント制方式となったため2.8倍の差
となり、在職中の会社貢献度がより反映できる制度となりました。

*執筆者紹介
 田坂 康夫 
 図書印刷企業年金基金常務理事
 年金綜合研究所上席研究員(平成25年度)、日本年金学会幹事
 1級企業年金総合プランナー、社会保険労務士、CFP

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2〉401kニュースヘッドライン(2013.12.26~2014.1.10)~時事通信社提供
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2014-01-10
 ◎遺族年金の支給範囲拡大で、政令案を見直し
   =死亡者が第3号のケースで-厚労省
 ◎日興アセット、野村出身の柴田会長が社長就任=新会長にセマイヤ氏

2014-01-09
 ◎新退職金、全額会社負担=社員積み立て案を転換―トヨタ
 ◎「JPX日経インデックス400」連動のETF承認=28日上場―東証

2014-01-08
 ◎確定拠出年金の概要をホームページに掲載
   =DCの必要性、メリットにも言及-厚労省
 ◎代行返上の売り圧力、「GPIF改革やNISAで吸収可能」
   =大和証券・塩村氏
 ◎国民年金で市町村と連携強化=保険料収納アップへ、交付金増額
   =厚生労働省
 ◎オランダ年金基金、東電株売却=「安全性への認識乏しい」
 ◎継続教育の実施率が5割超え
   =マッチング拠出に強い意欲-企年連がDC実態調査

2014-01-07
 ◎マイナンバー、個人情報保護委員会が初会合
   =15年10月通知開始、16年1月運用
 ◎NISA「改善できるものは改善」
   =投資にお金が回るように-麻生財務・金融相
 ◎14年度予算案、社会保障費30兆円超に
   =「税収頼み」色濃く、歳出改革に課題
 ◎不況下で仏国民は「貯蓄重視」
   =家計に悲観的見方強く―欧州13カ国で世論調査
 ◎国家社会保障制度が始動=当初は健保1.2億人が対象-インドネシア

2014-01-06
 ◎4-12月の推計運用利回り8.9%
   =日本の年金基金で、タワーズワトソン推計
 ◎国民年金基金連合会、DC個人型規約を変更
   =脱退一時金に係る経過措置を追加
 ◎消費税10%を目指す=社会保障と税改革の目的達成を
   =麻生財務相が年頭あいさつ
 ◎基金改革「円滑な実施に向け尽力を」
   =多様な企業年金へ整備急務-村瀬企年連理事長
 ◎NISA「投資家拡大へ、大きな推進役」
   =制度改正に意欲-稲野日証協会長
 ◎NISA「極めて意義ある」
   =自分で老後を考える時代に-白川投信協会長
 ◎麻生財務相「デフレ色消えたの確か」
   =年金基金へ影響「極めて大きい」-大発会で
 ◎企業年金の普及促進へ、税制改革の議論を
   =野村資本市場研究所・野村氏
 ◎個人資金、投資に向かうか=NISA本格スタート
 ◎生保各社、生前贈与に保険活用=制度改正控え、負担軽減を提案
 ◎スマホ43%が使用=若年層ほど高い傾向―時事世論調査
 ◎日本の人口減、過去最多24万人=出生3年連続最少―厚労省
 ◎午年生まれは958万人=新成人は最少更新―総務省推計
 ◎厚労省人事(12月31日)
   =前日本年金機構の薄井副理事長、矢崎理事ら官房付へ
 ◎「電話」+「金の話」は要注意
   =特殊詐欺の手口―年末年始、親子で話を・警察庁
 ◎社会貢献型債券が急回復=13年販売額は倍に

2013-12-27
 ◎74万人が加入、平均月収は3万5221円
   =シルバー人材センター調査-厚労省
 ◎生涯現役社会へ、定年制廃止
   =外国人受け入れ議論を―競争力会議分科会が中間報告
 ◎年金と児童扶養手当の併給調整見直し
   =通常国会に母子寡婦福祉法改正案を提出へ
 ◎育児休業の給付率引き上げ
   =社会人の資格取得、訓練給付拡充-厚労省
 ◎金融庁、スチュワードシップ・コード策定
   =議決権行使の指針を策定、受益者に公開

2013-12-26
 ◎アベノミクス、“復路”が重要
   =異次元緩和は“もろ刃の剣”-日本総研
 ◎株価8割アップ、円高是正、失業率は低下
   =数字で見るアベノミクス-自民党
 ◎年金積立金「資金運用は必要」
   =運用収入も活用し、安定的に給付-厚労省
 ◎年金財政改善、代行割れ厚年基金が半減
   =株上昇で家計にメリット-ミニ経済白書③
 ◎株と為替の連動性強まる
   =高速アルゴリズム取引が原因か-ミニ経済白書②
 ◎家計は「株式売却、安全資産を選好」
   =主体別に貯蓄投資行動を分析-ミニ経済白書①
 ◎NISA、26日に株式注文開始
   =年明けから制度スタート
 ◎株式給付信託の会計基準を策定
   =来年度から実施―企業会計基準委
 ◎年金基金、議決権行使の結果開示を
   =スチュワードシップ指針の素案判明―金融庁
 ◎金融教育コンテンツで検索ページ
   =日証協「確定拠出年金入門」など紹介-知るぽると
 ◎4分の1の企業で「退職給付なし」
   =給付額は300万円超減少-JILPT
 ◎大和証G、ヘルスケア施設特化REITを設立
   =来年中の上場目指す

◆「401kニュースヘッドライン」は、時事通信社のホームページ「401kWeb」
 会員ページ内に掲載されている「401k News」より、12月26日(木)~
 1月10日(金)までの掲載記事(一部)の見出しを原文のまま転載したも
 のです。日本版401kをはじめ、年金・退職金関連のニュースやコラム、各種
 データを満載した「時事通信社401kWeb」は、こちらから。
   http://401k.jiji.com/401k/401kTop.html

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3〉大阪で開催する勉強会の参加者を募集しています。
  「DCプランナー1級試験」直前対策講座 AB分野 (再掲)
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 10月1日付のメルマガでご案内しましたように、大阪で「DCプランナー
1級試験」直前対策講座を開講しましたが、AB分野は下記のとおり日程が変
更となりました。
 そこで、AB分野について最後の仕上げに臨みたいとお考えの皆様にも、こ
の機会を活用していただきたく、同講座お申し込みの追加募集いたします。

   
【直前対策講座 AB分野】──────────────────────

■平成26年1月19日(日)13:00~17:00(受付開始は12:45からです)

 過去の本試験問題の中から重要な論点をピックアップし、問題演習後、解
説を行います。受験者にとって難度が高いと思われる分野に多くの時間配分
を行う予定です。
※DC1級試験対策問題集(きんざい)を各自ご用意ください。

◆会 場:追手門学院大阪城スクエア
     (大阪市中央区大手前1-3-20) 
    http://www.otemon-osakajo.jp/outline/index.html
     
◆会 費:6,000円(会場にて申し受けます)
    こちらは今回新規にお申込みいただく方の受講料の案内になります。

◆申込先:参加を希望される場合は、下記のURLからお願いします。
     http://benkyou-j.com/study/detail.php?sid=144

◆幹 事:企業実務研究会 大阪支部

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4〉東京で開催する勉強会の参加者を募集しています。
  「確定拠出年金レコードキーピング業務について」(再掲)
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 1月1日付のメルマガでご案内しましたように東京で勉強会を開催します。

 定員にまだ余裕がありますので、参加を希望される方は、お早めにお申し込
みください。この勉強会の内容は、商工会議所年金教育センターのHPでも
「企業年金に関する勉強会情報」としてご案内しています。

 確定拠出年金の運営に欠かせない記録関連運営管理機関(レコードキーピン
グ会社)からご担当者をお招きし、DCの導入から給付までの記録関連業務に
ついて直接業務に携わる講師から現場レベルでのお話をお伺いします。
 
 マッチング拠出の導入、また企業型年金の掛金引き上げをうけて、さらにそ
の動向にも興味があるところです。多数の御参加をお待ちしております。
す。

 日時は、1月29日(水)18時30分から20時30分です。
 お申し込みは、下記のURLからお願いします。
     http://www.benkyou-j.com/study/detail.php?sid=145

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【日本商工会議所からのお知らせ】
5〉「そこが知りたい!わかりやすい企業年金、退職金メルマガ」の配信を
  始めました。
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 当所では、専門家や企業の担当者でない一般の方々にも企業年金の仕組みを
理解していただくことを目的に、2月26日(火)から、「そこが知りたい!
わかりやすい企業年金・退職金メルマガ」の配信を始めました(無料、月2回
配信予定)。本メルマガをご購読いただいている皆様には、全員に配信してい
ますので是非ご覧ください。
 また、周りに年金について関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非、
登録をお勧めいただきますようお願いいたします。

http://www.cci-nenkin.jp/annai/mail_magazin.html

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6〉DCプランナー資格登録者の住所変更等手続きについて
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 DCプランナー資格登録者で、住所や勤務先、メールアドレス等を変更した
場合は、お手数ではございますが以下の連絡先まで、メールかFAXにて、
氏名および資格級、登録番号と併せてご連絡いただきますようお願いいたしま
す(書式自由)。なお、FAXにてご連絡いただく場合は、併せて受信確認の
電話をお願いいたします。
 変更のご連絡がない場合、メールマガジンや会報、資格更新のご案内などに
関する連絡文書等が届かなくなりますので、必ず手続きをお願いいたします。

≪手続き・ご連絡先:検定支援センター≫

E-Mail:kentei@msa.biglobe.ne.jp
FAX:03-3402-7966
TEL:03-3402-2109

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7〉DCプランナーの資格を有している旨を対外的に公表する場合の注意事項
  について
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 DCプランナーの皆様におかれましては、ホームページ等で、ご自身の経歴
を公表している方もいらっしゃると存じますが、ご経歴にDCプランナー有資
格者である旨を掲載する中で、級(1級ないし2級)を明記していないケースが
見受けられます。
 DCプランナーの資格を生かした仕事を行われる際に、相手に無用の誤解や
それを原因とするトラブルを避けるため、対外的に公表する場合は、必ず登録
されている級を明記していただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

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8〉サポートホームページhttp://www.cci-nenkin.jp/dcp/ のご案内
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 このページから、メールマガジンのバックナンバーを閲覧できるほか、各種
のご案内、商工会議所年金教育センターの事業活動など、様々な情報をご覧い
ただけますので、アクセスしてみてください。
 サポートホームページをクリックすると、「ユーザー名」と「パスワード」
の入力画面が開きますので、以下のように、全て半角英数で入力し、ログイン
してください。
 「ユーザー名:dcp」
 「パスワード:j401k」
 なお、このページには、商工会議所年金教育センターのホームページ
 (http://www.cci-nenkin.jp) からもアクセスできます。

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 次号(第269号)は、2月1日(土)に送信予定です。
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【企業年金総合プランナー(DCプランナー)メールマガジン】
  
  編集・発行:日本商工会議所 商工会議所年金教育センター  

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 このメールマガジンの内容に関するご意見・ご感想は、編集部までお寄せく
ださい。
  E-Mail:nenkin@jcci.or.jp
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《禁・無断転載》
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