テクニックではなく本質を理解する実学教育

同校では「手作りとまごころによる感動の教育を実践し、人づくり町づくり国づくりに寄与する」という基本理念のもと、実学教育に取り組んでいます。

同校の助安副校長に話をお伺いしたところ、「簿記の学習では、合理的・能率的に処理する能力、過去データを検証・改善して将来の方針を決定する能力、事実をありのままに記載・整理する習慣などが求められます。指導では単なる解答テクニックにとどまらず、本質を理解することと人格の錬成に重点をおいています。日商簿記は、他の簿記検定と比べ難しい試験だと思いますが、学生には資格取得を目的とするのではなく、学習を通じて意味や考え方を正しく理解するよう指導しています。また、人格を磨きビジネススキルを身につけることで、職業会計人として成長して欲しいです」とお話しいただきました。
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簿記を通じてビジネスセンスを磨く

さらに、助安副校長によれば、「最近の企業では経営者が企業活動のデータを適正かつタイムリーに把握したうえで意思決定を行えるよう、重要な会議には財務経理責任者が必ず同席している」「財務経理責任者は、ビジネスの効率化、リスクマネジメント、企業ガバナンスやコンプライアンスの中核を担うことも求められている」。ついては、「簿記を通じてビジネスセンスも身につけてほしいです」とのことです。
同校で簿記学習に励む学生の皆さんからは、「同じ志を持つ仲間と勉強すると刺激になり、お互いを高めあうことができる」「簿記の資格取得を通じてコスト感覚が身につき、日常生活のみならずアルバイトでも役立つ」、「将来税理士になり、簿記の知識を活かして経営者の役に立ちたい」などの声が寄せられました。