先輩の指導のもと日商簿記に取り組む「経理部」

富山商業では、入学時から「流通経済科」、「国際経済科」、「会計科」、「情報処理科」の4つの学科に分かれ学びますが、簿記と情報処理についてはビジネスの基礎として生徒全員が学びます。また、学習成果となる目標として、簿記検定をはじめ各種の資格取得に取り組みます。

特に、50名近い部員を有する「経理部」では、日商簿記1、2級の取得と、簿記に関する各種競技大会での上位入賞を目標に活動しています。

経理部では、先輩が後輩をマンツーマンで指導するかたちで学習を進めており、簿記をはじめた1年生にとっては手厚くサポートしてもらえ、また、2、3年生にとっては後輩の指導にあたることで、自身の知識の確認や定着を図り、理解不足にも気づくことにつながります。

模擬株式会社「TOMI SHOP」 活発な部活動

簿記の学習を通じて成長を

経理部顧問の武田先生からは、「高校で初めて習う簿記ですが、社会人になった時にたいへん役立つ学問だということにぜひ気がついてほしいです」とのことで、指導については「一つひとつ何のための会計処理か理解させていくことが重要で、解答法を覚えさせるだけでは上級にたどりつけなくなります」、「私も日々学習の毎日で、部員と一緒に学び合いながらの経理部です」とお話しいただきました。

部員の皆さんにお聞きしたところ、中学時代の先輩や兄姉から勧められて入部した生徒が多く(家族全員が富商も少なくないとのこと)、「部活動を通じて教え合うことでより簿記の理解が深まり、簿記が面白くなった」、「将来はこれまで学んだ簿記の知識を生かせる仕事に就きたい」と語ってくれました。