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伝統の“簿記ノート”

宇商伝統の「簿記ノート」。ここに名前が書かれた人は検定に合格する・・・だったらよいのですが、部の日々の活動記録です。簿記部の基本的な活動時間は16時~18時半。しかし終了時刻以降も自主練習に取り組んだり、早朝練習を行ったりと、活発な取り組みが行われています。大会や検定試験の前には、本番さながらに時間を計ってみんなで同じ問題を解き、お互いに採点や教え合いを行うなど、部員が一丸となって目標に向かって尽力しているそうです。
簿記ノートには、こうした活動の状況、改善すべき点や目標への思いなどとともに、先生からのアドバイスを記録し、メンバーに共有され、さらなる発展・成長に生かされています。そういう意味では、同ノートに数十回、数百回と名前が出るように活動に励むと、自ずと検定合格につながるのではないでしょうか。

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遠いイメージだった「会社」が身近に

部員の皆さんに学習する前の「簿記」のイメージを伺うと、「お金に関する何か」「難しそうだけど就職や進学の役に立ちそう」といったもの。しかし簿記を理解するうちに「経営成績の分析もできるようになり、遠いイメージだった『会社』が身近に感じられるようになった」とのことです。また、「やればやるほど奥が深くて、もっと知りたいという気持ちが強くなる」と、シンプルな作業の積み重ねで財務諸表ができあがる仕組みに心惹かれたり、「貸借を一致させるまでの流れがパズルのようで面白い」とゲーム感覚で楽しむなど、学習を進めることで徐々に簿記の魅力を発見したそうです。
簿記を学習した先にある将来の夢として、会計分野のスペシャリストである公認会計士、税理士を志す生徒さんがいるのはもちろんのこと、具体的な職業は決めかねていても、「簿記の知識を生かして企業をサポートしていきたい」といった熱い想いを語る多数の声が上がりました。

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仲間と学び、結果につなげる

日商簿記を含め、幅広い分野の検定に積極的に挑戦しているそうで、「たとえ不合格になっても、くじけずにがんばる姿に成長を感じます」と顧問の本島先生、菊池先生。また、両先生とも強調されているのが、仲間で取り組むことによる効果で、「一人ではあきらめてしまいそうになる場面でも、頑張る周囲の姿を見ることで努力を続け、結果につながっている」話されていました。さらに、「公認会計士、税理士を目指すだけでなく、企業に勤めたときにも『簿記ができる』ことを強みに地域の未来を担う人材として活躍してほしいですね」とお話しいただきました。