2021年8月2日
簿記を学習されている皆さまへ
日本商工会議所
既に当所検定ホームページなどでご案内しておりますとおり、日商簿記検定試験の2級・3級につきましては、2021年度から、「統一試験」「ネット試験」「団体試験」の3つの方式で実施する新たな試験となっております。
2021年度の出題範囲は、2020年度と同様ですが、各級とも出題区分表に基づく学習の成果を幅広く問う形とし、資格取得のみならず、簿記学習の到達度を確認できるものとしております。また、試験時間の短縮により解答にあたっては、より速さと正確性を求めるものといたしました。
つきましては、改めて新たな日商簿記検定試験のコンセプトと施行に係る主な変更点について、下記のとおり取りまとめましたのでご確認いただき、今後の簿記学習の参考にしていただきたく存じます。
【簿記検定の新たな四つのコンセプト】
1.日々の学習の成果、到達度を測る
本検定試験は学習の成果・到達度を測る試験であり、日々の学習の成果が試験結果に反映される出題内容としています。
2.スピードと正確性を求める
ビジネスの現場では時間管理は不可欠です。そのため本試験では、スピードと正確性を求める出題内容としています。特に、会計処理で必ず必要な仕訳については、速く確実に行うことを重要視しています。
3.出題範囲すべての学習を求める
試験対策(例えば、過去問だけに頼った学習など)にとどまらない真の簿記学習を奨励します。したがって試験範囲すべての理解度を問うことにし、出題範囲から標準的な問題をランダムに出題しています。ヤマを張った学習では対応できませんので、ご注意ください。
4.1級まで継続した学習を奨励する
初級から1級までステップ・バイ・ステップで上位級をめざせる出題内容としています。
これら四つのコンセプトを踏まえ、施行方法などについて、以下のとおり変更しています。改めてご確認ください。
【2021年度からの主な変更点】
○試験時間は、2級90分、3級60分です。
○ペーパー試験(統一試験と団体試験)は、問題用紙・計算用紙を回収します。
○ペーパー試験(同)の2級・3級は、問題用紙・答案用紙・計算用紙をすべて綴じこんだ冊子形式です。
※なお、11月21日施行の第159回試験から3級の計算用紙は、6月13日に施行した第158回2級試験と同様に問題冊子に袖ページを設け、同冊子にはさみ込みながらで利用できる仕様に改めました。
【ご参考】
〇新たな日商簿記検定試験について
https://www.kentei.ne.jp/33772
〇日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について
https://www.kentei.ne.jp/33013
以 上