日本で最古の実習販売「長商デパート」

長野商業では生徒が株式会社を組織し、毎年10月に仕入れから販売まで手掛ける「長商デパート大売出し」を開催しており、2万人近くを集客する地元の一大イベントとなっています。
その歴史は古く1902年に始まってから現在に至るまで、同事業による実践教育は同校の伝統として脈々と続いています。全生徒が参画し自主的に計画・運営する「長商デパート」は、実習ながらPOSも導入した本格的なものであり、食料品や家庭用品はもとより地元産品さらには中古車まで販売し、売り上げは数千万円にものぼります。

簿記の学習を通じて物事の本質を見極める

簿記を指導されている大槻先生にお聞きしたところ、「生徒には簿記資格取得を勧めていますが、合格すればよいとうものではなく、簿記の学習を通じて物事の本質を見極められるようになってほしいと願っています」とのことです。また、日々の指導については「丸暗記の学習では意味がないので、難しい簿記の用語はかみくだいてできる限り分かりやすく説明するよう心がけています」と語ってくれました。

簿記部生徒の皆さんに簿記の学習についてお話しを伺ったところ、「ニュースなどを見る視点が変わった。各企業の決算報告などに興味を持つようになった」、「簿記の学習からマーケティング的な知識が広がり、企業の在り方も学べた」、「お金の管理はどんな仕事にも必要なスキルであり、自分の将来の職業に役立てることができる」との声が寄せられました。また、「表面上だけを覚えることなく根本から理解することによって、簿記の本質を理解できた」と、先生の指導に応えるお話しを伺うことができました。

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