名物先生の熱い指導

熊本商業の簿記部は、現在部員数74名を数え、在校中の日商簿記1級取得者数は九州一、全国簿記大会でも準優勝するなど輝かしい実績を誇っています。顧問の木庭先生は、熊本県から商業教育のスーパーティーチャー※に任命され、自らも「簿記が好きでたまらない」と語る同校の名物先生です。

簿記部での学習は、少ない時でも放課後3時間、休日は8時間、その殆どに木庭先生が立ち会い指導するとのことです。さらに、同先生は勉学のみならず礼節を鍛え人間力を高めることを目的に、部活の前には「活力朝礼」を行うとともに、起業やビジネスに関する講演会への参加や読書も奨励しています。こうした木庭先生の熱心な指導は、部員の心をしっかりと掴み、卒業時には部活指導における自身の語録と思い出の写真を取りまとめた「生徒の自作本」をプレゼントされたとのことです。

※高い指導力を有し、他の教員の指導や研修会の講師を担当する教員

部員生徒も一丸となって

部員の皆さんに簿記の学習についてお聞きしたところ、「簿記は業種・業態を問わずビジネスの共通言語であるところに魅かれる」、「1級の試験問題など難しい課題が解けるようになるのが楽しい」とのことです。さらに、これまでの学習を生かして今後も研鑽を積み、将来は「税理士の道を目指したい」、「商業高校の先生になりたい」と夢を語ってくれました。簿記部では個々人の資格取得では、全員1年生時に日商簿記2級まで取得し、2年生から1級に挑戦するとのことです。また、部としては「簿記の甲子園」と言われている夏の全国大会に出場して、「先輩たちの成績を超えるようにがんばりたい」と力強く抱負を述べてくれました。

kuma_final木庭先生の語録と部活動写真による自作本