簿記との出会いが人生をかえる

寺田先生によれば、「クラス分けで、先進クラスに入りたい」、「電卓の早打ちができるようになるのが面白そう」「先生に勧められたから」といった理由で入部してくる生徒が多いとのことですが、日々簿記の学習を重ねるうちに、簿記のすごさや面白さに目覚め、すっかり簿記に夢中になる生徒が増え、自らの将来についても税理士や公認会計士を志望する生徒がでてくるとのことです。

簿記を学び、資格取得等の目標をもつことにより、生き生きとした学校生活を送ることができ、成績も向上し、自信につながる。寺田先生は、こうして生徒が大きく成長する姿をみて、まさに「簿記との出会いが人生をかえる」ことを実感されています。

将来の夢を見つけた

簿記珠算部の部員の皆さんにお聞きしたところ、「毎日の簿記の勉強はつらいこともあるが、資格取得や大会入賞など努力が報われたときは、すごくうれしい」、「部活では他のクラスの子たちや先輩、後輩と出会え、一緒になって取り組めるのが楽しい」、「何の目標もなく入った部活だが、税理士を目指すという夢を見つけることができた」と明るく語ってくれました。

こうした部員の皆さんに寺田先生は、「一人でも多く簿記の素晴らしさを知ってもらいたい。努力することの大切さと感謝の気持ちを忘れずに。そして他の生徒の模範になってもらいたい」と声をかけられています。

目標を目指して

部活動では、全員が1年生で日商簿記2級取得に挑戦するとのことで、在学中に最難関の1級にも2013年度は3名合格されています。また、全国レベルでの簿記大会が毎年開催されていますが、八幡商業高校は、滋賀県はもとより近畿地方では常にトップを争う強豪校です。一方で、全国的にみればまだまだ各地に強豪校があることから、全国大会での上位を目指してさらに研鑽に励みたいとのことです。