簿記は人生の選択肢の幅を広げます
(坂根崇真さん)

 簿記資格を生かして、活躍する社会人の方を紹介する本コーナー。
 今回は、税理士の坂根崇真さんにお話を伺いました。

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-日商簿記はいつごろ取得されたのでしょうか。

 商業高校在学時に、1年生で3級、2年生で2級に合格しました。2級、3級は授業を聞くくらいで理解することができ満点で合格できたのですが、高校3年時に受験した1級には合格することができませんでした。1級は2級と比べて20倍くらい難易度が上がったように感じました。1級に合格するには本腰を入れて勉強する必要があると思ったので、4年制の専門学校に進学後は毎日学校に通い1日中勉強していました。全般的に何度もテキストを解いていましたが、確実に合格するには何回も問題を解くことがやはり重要だと思います。結果的に高校卒業後の18歳で1級に90点で合格することができました。

-「高卒税理士」「インフルエンサー税理士」として現在ご活躍中ですが、税理士としての活動について教えてください。

 専門学校在学時に税理士試験に官報合格し、卒業後は地元愛知や東京の税理士法人で事務所経験を積みましたが、もともと独立志向があり、また、自分のやりたい仕事に集中したいという思いもあったので27歳で独立しました。独立後は起業支援を中心に行っていますが、税理士業界が比較的平均年齢が高いこともあるので、同年代の方々から多く支持をいただいています。創業された方へは記帳指導や記帳代行も行ってます。また、SNSを使って税法のことなど経営者にとって有益な情報も発信しています。

-簿記資格の取得を目指している方へ、メッセージをお願いします。

 私は高校生の時に簿記と出会ったことで税理士の道に進むなど、その後の人生を切り開くことができました。簿記は合格することで就職の幅も広がり給料もよくなるなど、人生の幅が広がると思います。税理士試験を受験する方は、最低条件として2級は取得しておいたほうがいいと思います。

Profile

eton5坂根 崇真 Sakane Takuma
1992年愛知県生まれ。商業高校卒業後、4年制の専門学校に進学し簿記1級に合格。その後税理士試験に官報合格し、専門学校卒業後は大手税理士事務所での勤務を経て独立。
現在、秋田税理士事務所の代表税理士として活躍中。