簿記と出会って人生が変わりました
(諏訪朱音さん)

 簿記資格を取得し、活躍する社会人の方を紹介する本コーナー。
 今回は、北関東綜合警備保障株式会社(栃木県宇都宮市)にお勤めの諏訪朱音さんにお話を伺いました。

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-日商簿記は、いつごろ取得されたのでしょうか。

 私は、栃木県立宇都宮商業高校に入学して簿記と出会い、その年(高校1年生)の6月に3級に合格し、同じ年の11月に2級に合格しました。
 簿記の勉強を始めたころは、スッキリ正解が導けることがパズルのようで面白かったのですが、1級の勉強はやはり難しかったです。1級は3級、2級よりも、理論的な部分での理解が求められるので、そこを意識しながら、本番形式の問題を1日に3、4回解くなどしていました。
 また、高校では、簿記部に所属し、朝(始業前)と放課後に簿記の勉強を行うなど、まさに簿記漬けの生活を送っていました。その甲斐あって、高校3年生の6月に1級に合格することができました。
 高校卒業後は、進学した大学の企業分析などの授業のなかで、財務諸表の語彙などの知識面を含め、かなり優位に立って授業を受けることができました。

-1級を持っていると、就職活動でもかなりアピールになったのではないでしょうか。

Fk5JsqQR 今の会社の説明会のときにアピールポイントとして簿記1級取得を書いたところ、その後、人事の方から連絡をいただきました(笑)。「経理を任せられる人材を探している」と。私は、経理担当として専門性を深められる仕事をしたいと思っていましたし、また、地元栃木に貢献できるような企業にも興味があったので、綜合警備会社として北関東を守る存在である今の会社への入社を決めました。現在は経理部経理課に所属し、費用の計上等の業務にあたっています。今後も経理部門で専門性を高めていきたいです。

 

-簿記資格の取得を目指している方へ、メッセージをお願いします。

 私は簿記に出会い、かつ1級に合格して人生が変わりました。簿記1級に合格していなかったら、大学にも今の会社にも入っていなかったと思います。簿記の資格は、一生使える資格ですので、ぜひ挑戦してみてください。

「採用時の担当者で、現在は、同社常務取締役を務める粂川英一さんからのコメント」

 簿記などの資格を取得している人は、事務処理能力が高いという印象を受けます。特に経理業務においては、簿記知識の土台があることから、何故行うのか理屈をつかんでいるので吸収が早いです。
 諏訪さんは一つ仕事を任せても非常に処理が早く、安心感があります。今後はより専門性を高めてもらい、当社の財務を任せられる人材になってほしいと思っています。

Profile

eton5諏訪朱音 Suwa Akane
 1999年栃木県生まれ。栃木県立宇都宮商業高等学校3年次に日商簿記1級に合格。明治大学商学部に進学し、卒業後、2022年に北関東綜合警備保障株式会社に入社。現在、経理部経理課に所属し活躍中。好きな勘定科目は「建設仮勘定」。

北関東綜合警備保障株式会社について

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 栃木県宇都宮市に本社を置く、1968年設立の綜合警備保障会社。

 法人・個人の機械警備はじめ常駐警備、警備輸送など、栃木県内、茨城県西部、群馬県東部に14の拠点を構え、北関東の安心・安全を守っている。
 宇都宮商工会議所常議員企業。

https://www.kitakantosok.co.jp/