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マーケレッドやストアブルーも持っている資格「リテールマーケティング(販売士)検定」についての詳細は、こちら

用語解説

外資系小売業

小売業は地域社会に密着して、地域の顧客ニーズを満たすために活動する産業であり、その意味ではドメスティック産業といえるが、近年ではアジアをはじめとする海外に新たな市場を求めて店舗展開する小売業が大手企業を中心にみられる。その中には複数の国にまたがり、商流や物流に至る流通活動を展開する巨大資本「グローバル・リテーラー」も存在している。

ホールセールクラブ

会費を支払った会員のみが利用できる会員制の店舗形態を採っており、一般消費者を対象とした小売会員と業務用事業者を対象とした卸売会員とに分かれている。衣・食・住・遊分野のフルライン構成であるが、取扱商品は4,000品目程度まで絞り込まれ、ケース単位やクラブパックといわれる大容量包装で、単品を低価格で大量に販売することに特徴がある。店舗施設は倉庫型の内装となっており、陳列作業もフォークリフトで行うことで、ストアオペレーション費用を削減している。

販売士(リテールマーケティング検定)

多様化・高度化した消費者ニーズに応える流通・販売のプロを育成する資格検定。「流通業界唯一の資格」として、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指している。販売士制度40周年を迎え、2015年度から「リテールマーケティング(販売士)検定」という名称で試験が行われる。

合格者カード(認定証)

販売士検定では合格者に合格証書のほか、カード型の認定証が交付される。希望者は有料で合格章(バッジ)の交付を受けることもできる(3級は税込360円)。ともに「変身効果」があるかどうかは読者のご想像にお任せするが、カードは5年ごとの資格更新時に必要となるため、大切に保管する必要がある。

競争店調査(ストアコンパリゾン)

定期的に競争店に出向いて、自店との顧客層の違い、品揃えや価格の違い、店舗施設や接客対応などの実態を観察、調査し、自店と比較、分析しながら改善していく手法である。バブル経済が崩壊してからは、限られた需要を奪い合うという競争の時代に突入した。こうした時代にあって、小売業は、常に競争店の動きを察知し、的確な対策を講じることが不可欠となっている。

バイングパワー

一般的には、支配的な地位や企業規模の大きさにより、商品やサービスをメーカーから他の仕入先よりも好条件で取引できる状態をいう。グローバル・リテーラーの多くは、企業規模の大きさを活かし、商品やサービスをメーカーから他の仕入先よりも好条件で取引するというバイングパワーを発揮したビジネスモデルに特徴がある。

衰退しつつある中小小売店

中小小売業とは、資本規模5,000万円以下並びに従業員規模50人以下の小売業を指す。我が国ではこのような中小小売業が約99%を占めているが、全国の小売業の事業所数は1982年をピークに減少が続いており、とりわけ従業員数4人以下の零細小売店の店舗数が大幅に減少している。その主な要因は「廃業」であり、多様な消費者ニーズに対応しきれず、消えていく小売業が多い。

筆者より

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