戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第1話「救え!パパママストア」P1
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戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第1話「救え!パパママストア」P4

リテールマーケティング戦士も持っている資格「リテールマーケティング(販売士)検定」についての詳細は、以下およびこちら

用語解説

リテールマーケティング(販売士)検定

多様化・高度化した消費者ニーズに応える流通・販売のプロを育成する資格検定。「流通業界唯一の資格」として、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指している。販売士制度40周年を迎え、2015年度から「リテールマーケティング(販売士)検定」という名称で試験が行われる。マーケレッドの保有資格。

簿記検定

簿記とは、企業の日々の経営活動を帳簿に記録して、経営成績と財政状態を明らかにするための活動である。簿記検定は、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身に付くため就職にも有利となる。日商簿記検定(日本商工会議所および各地商工会議所主催)のほか、全経簿記検定(全国経理教育協会主催)や全商簿記検定(全国商業高等学校協会主催)が実施されている。ストアブルーの保有資格。

合格者カード(認定証)

販売士検定では合格者に合格証書のほか、カード型の認定証が交付される。希望者は有料で合格章(バッジ)の交付を受けることもできる(3級は350円)。ともに「変身効果」があるかどうかは読者のご想像にお任せするが、カードは5年ごとの資格更新時に必要となるため、大切に保管する必要がある。

商業統計

全国すべての商店(小売業・卸売業)を対象に、日本全国にわたって5年ごとに実施される国の基本的な統計調査。調査項目は従業者数や年間商品販売額などで、国や地方自治体の行政施策の資料として活用されるほか、学術研究や企業の研究資料などとしても活用されている。

商店街の動向

中小小売業は地域の雇用の受け皿や、消費者にとっての選択範囲の広がり、コミュニティの場、といった様々な役割を担っており、中小小売業の集積である地域の商店街は都市機能としても重要な存在である。しかし、近年は商業集積間の競争激化や郊外店舗などの新業態展開、交通手段の多様化などを背景として、厳しい現状にある。商店街の最近の景況をみると、「繁栄している」のはわずか1.0%にとどまり、「衰退している」が44.2%、「衰退のおそれがある」が33.4%となっている。(中小企業庁 平成21年度商店街実態調査)

パパママストア

夫婦のみ、あるいは1~2人のパートタイマーを使って経営する零細規模の小売店のこと。我が国のパパママストアは、店舗数で全体の68%にのぼる。これに対し、パパママストアの売上高は、流通業全体のわずか15%にすぎない。これはパパママストアの、ひいては日本の小売業の零細性を示している。
その理由としては、消費者の購買行動とそこから形成される小売構造によるところが大きい。鮮度が求められる「魚」の消費量が多い日本の食生活においては、「多頻度(毎日買う)」「小口(少しずつ買う)」での購買が中心となるため、毎日少量ずつ供給してもらうための店舗が消費者居住地の近隣に必要となる。そのため、わが国では零細規模の小売業・卸売業が多くなるのである。

グローバルリテーラー

複数の国にまたがり、商流や物流に至る流通活動をチェーン展開している巨大資本の小売企業のこと。国内の企業は、アジアをはじめとする海外に新たな市場を求めて店舗展開しているほか、海外資本流通業である大規模な総合品揃えスーパーや、「SPA」と呼ばれる自社でファッション商品を企画・製造・販売する小売企業が日本に進出している例もみられる。
その特徴として、企業規模の大きさを活かし、商品やサービスをメーカーから他の仕入先よりも好条件で取引するという「バイングパワー」を発揮したビジネスモデルが挙げられる。

商店街の活性化

平成21年度商店街実態調査によると、商店街自身が大きな問題として認識している事項として、「経営者の高齢化による後継者難(51.3%)」「魅力ある店舗が少ない(42.7%)」「核となる店舗がない(27.2%)」などとなっている。
このような状況の中、平成21年8月に施行された「地域商店街活性化法」では、商店街が「地域コミュニティの担い手」として行う地域住民の生活の利便を高める取り組みを支援することにより、地域と一体となったコミュニティづくりを促進し、商店街の活性化や、商店街を担う人材対策の強化を目指している。具体的な施策としては、商店街における空き店舗の活用や人材育成のための支援措置(補助金等)といったソフト事業が実施されており、こうした国の支援施策を活用することも有効である。

筆者より

「資格=地味」という従来のイメージを払拭する、イノベーティブな痛快活劇の始まりです。
「専門高校に行っていれば、変身して日本を救えたはず!」と信じてやまない、筆者自身の思いをこめて描いていきます。