戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第9話「たまるポイント、たまらない愛(ハーフ・ポイント・ラブ)」P1
戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第9話「たまるポイント、たまらない愛(ハーフ・ポイント・ラブ)」P2
戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第9話「たまるポイント、たまらない愛(ハーフ・ポイント・ラブ)」P3
戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊 第9話「たまるポイント、たまらない愛(ハーフ・ポイント・ラブ)」P4

マーケレッドやストアブルーも持っている資格「リテールマーケティング(販売士)検定」についての詳細は、こちら

用語解説

RM戦隊 マーケレッド

本作の主人公。リテールマーケティング(販売士)検定合格後、本人の意思とは無関係に変身能力を獲得。リテールマーケティング(販売士)の授業が好きなのか先生が好きなのか、そこはヒロインらしい乙女心のようだ。
ポイントカードは、必ず作ってしまうタイプ。

RM戦隊 ストアブルー

レッドの相棒。リテールマーケティング(販売士)検定のほか簿記検定にも合格しており、レッドよりも数字に強く、冷静沈着。
ポイントカードは、なるべく断るタイプ。

先生

レッドとブルーに、ビジネス資格と変身能力を授けた謎の司令官。
ポイントカードは、来店時に限って財布に入れていないタイプ。

ポイントカード

FSP(後述)におけるポイントカードは、POSレジと連動させることで、顧客の識別を行うことができる。すなわち来店する顧客に バーコードをつけて、「誰が、何を、いつ、どれだけ買ったのか」というように、顧客そのものを管理することによって、顧客の変化に 対応することができる。つまり、単なる「割引手段」として集客をはかるねらいのポイントカード(狭義)とは、考え方が根本的に異なる。

FSPとポイントカード(狭義)の比較

FSP ポイントカード
ねらい 顧客関係管理 売上の増加
取り組みの考え方 顧客満足度の向上 販売促進の一手段
特典のプログラム エンターテインメントの各種優待など 景品交換、または割引など
顧客アプローチ 優良顧客に手厚く特典提供 全顧客に対して平等に提供
顧客DB あり なし

FSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)

アメリカン航空の「フリークエント・フライヤーズ・プログラム(いわゆるマイレージ特典)」に由来する「FSP」は、多頻度で買い物をする顧客を優遇しつなぎ止めるための顧客戦略プログラムである。つまり、顧客の購入金額や来店頻度に応じて特典やサービスに「差」をつけることで優良顧客を維持するのがねらいである。

2:8の法則

「上位2割の多頻度の来店顧客で、店舗全体の8割の利益をもたらす」という意味である。小売業は、自店の上位2割の顧客を知り尽くし、どんな特典を提供すればよいのかを検討することが大切である。その上で、FSPの必要性を理解し、顧客一人ひとりに合ったマーケティング活動を行うことが重要である。

ストアコンパリゾン

競争店調査のこと。定期的に競争店に出向いて、自店との顧客層の違い、品揃えや価格の違い、店舗施設や接客対応などの実態を観察、調査し、自店と比較、分析しながら改善していく手法である。バブル経済が崩壊してからは、限られた需要を奪い合うという競争の時代に突入した。こうした時代にあって、小売業は、常に競争店の動きを察知し、的確な対策を講じることが不可欠となっている。

上客だけの特別対応

例えば、アメリカのあるスーパーマーケットは、購買金額等により顧客のランクを7段階に分けて、思い切った差別的プライシングを行っている。日本のある専門店チェーンは、新聞折込み広告を中止することで、浮いた販促コストを、優良顧客への誕生月のプレゼントの提供に還元している。自店単独で行うだけなく、地域の異業種と連携する方法もある(例えばディナー券プレゼントなど)。

筆者より

先日、この漫画のコピーをためている読者さんとお出会いする機会がありました。ポイント還元してあげたいものです(感謝!)