英語によるコミュニケーション力を鍛えれば、人生の選択肢や楽しみが大きく広がります

企業弁護士の国際業務でも必須な英語力
-これまで、どのような場面で英語力を活用してきましたか?
弁護士として活動し約28年となりますが、取り扱い業務の6割から7割は何らかの形で海外が関係する仕事をしています。K-popなど韓国関連の案件もありますが、その他は英語圏の仕事が多く、アメリカやシンガポールをはじめとする様々な国の弁護士やクライアントと英語でコミュニケーションを図ることが多いです。また、海外に子会社やグループ会社を持つ日本企業クライアントの案件では、海外の法律や実務に精通する現地の外国弁護士と連携することが多く、英語によるコミュニケーションが必須です。
案件にもよるのですが、私の扱っているコンプライアンス関連での外国弁護士との会議では、メールでのやり取りよりもウェブ会議など口頭のやり取りが中心となることもかなり多く、リスニング力とスピーキング力が必須となります。一方、英文契約書のレビューや、日々のメールでの連絡・やり取りでは、リーディング力とライティング力が必要となります。
「正確さ」「結論から先に」「ハッキリと確認する」が特に重要
- ビジネスの実践現場で特に求められる「英語力」とは何でしょうか?
ネイティブスピーカーではない日本人が目指すべき実務の到達レベルは、「正確さ」と「結論から話す力」、そして「分からないことを曖昧にせず、その場で確認する力」であると実感しています。
特にビジネスにおいては「数字」に関する正確性が極めて重要です。例えば、「ミリオン(100万)」と「ビリオン(10億)」の違いや、「$500k(50万ドル)」などの単位表現を素早く、正確に言えないと、商談が後手に回ってしまいます。数字の読み間違いは、「英語ができないことに加え、計算もできないのかも?」という疑問を持たれたりして商談に影響が出る可能性もあります。単なる語彙力以上に、数字を含めた正確な表現力が実務では求められます。
ネイティブスピーカーとの日常的かつ積極的なコミュニケーションが大切
-英語力の維持し向上させていくためにどのような取り組みをしてきましたか? また、おすすめの学習方法はありますか?
米国のロースクールに留学するためには英語(TOEFL)の点数が必要なため、そのための勉強もしました。米国留学前は韓国の法律事務所に出向していたので、韓国でできたアメリカ人の友人に1対1でスピーキングのチューターをしてもらったりもしていました。
1年間のロースクール留学やその後の米国ニューヨーク州弁護士試験の勉強では法律英語の基礎力はたしかに上達したと思うのですが、私の今の英語力は、その後の日々の海外関連業務での海外弁護士やクライアントとのやり取りがベースになっています。
5年近くにわたった米国生活から帰国した後は、英語のスクールで発音を矯正したりしていた時期もありましたが、現在は、同じ職場の同僚の外国人弁護士達との業務やカジュアルな会話、そして国際会議や海外出張、海外弁護士の日本出張時などに、なるべく様々なコミュニケーションの機会を作り、英語力をキープし、できれば向上できるように努めています。オンラインでもよいのでネイティブと接する機会を積極的に作り出すことを強くお薦めします。

海外案件を取り扱う、弁護士や法務部門関係者に適した「日商ビジネス英語検定」
-こうしたなかで、日商ビジネス英語検定の内容について感想を教えてください。同検定の学習・受験により、どのような英語スキルを向上できますか?また、どのような方におすすめですか?
自身がこれまで知らなかったビジネス上の言い回しや語彙が様々出てくるので新鮮な印象を受けました。弁護士同士やクラアイントとの会話・やり取りは、法律やコンプライアンスに関することが多く、改めて、普段のやり取りでよく使っている表現や語彙や偏っているのだなと再認識しました。弁護士であればクライアント企業と、企業の法務・コンプライアンス部員であれば事業部や海外グループ会社の方と、やり取りをしたり関連資料・メールを分析したりする中で一般的なビジネス上の表現が出てくることも多いので、こういった知見を深める勉強は有益だと感じています。
また、各設問に30秒など制限時間があることも、実際のビジネスの現場で必要なコミュニケーションでのスピード感とも合っていると感じました。実務では会話でもメール・資料の分析でも、何度も繰り返したりじっくり準備したりする余裕はないことが多いからです。
日商ビジネス英語検定は、企業の営業部門だけでなく、法務部門やコンプライアンス部門で海外関連の案件が増えてきた方や、これから海外駐在するかもしれない方にも広くお薦めできる試験です。
英語力を鍛えれば、人生の選択肢や楽しみが大きく広がります
- 今後、英語スキルを高めたいと考えている方々へメッセージをお願いします。
とにかく、「自信がない」「聞き取れない」などと恐れずに、諦めず積極的に英語話者とのコミュニケーションに挑戦し続けることが、最も英語力向上につながると思います。その過程で、海外の人や文化と接することで、優れた人材との出会いや新たな友人ができ、人生の選択肢や楽しみが大きく広がります。私のグローバル経験などまだ限られていますが、それでも世界に数多くの尊敬する弁護士、素晴らしい友人ができ、留学や海外生活を経て、扱う仕事の幅も活動の幅も全く変わりました。苦労が大きい方が、その先の楽しさも大きいと日々感じます。日商ビジネス英語検定なら、その土台となる英語のコミュニケーション力をしっかりと鍛えられます。ぜひ一度、受験してみてください。
Profile

結城 大輔 Yuki Daisuke
1972年千葉県生まれ。1995年司法試験合格。 1996年東京大学法学部、2010年南カリフォルニア大学ロースクール卒業。 のぞみ総合法律事務所マネジング・パートナー。 韓国・米国の法律事務所勤務への出向も経験。

