外国人との交渉力を高めるには、ビジネス実務に直結する英語力と「テンポ感」が大切。「日商ビジネス英語検定」なら、これらのスキルを鍛えることができます。

営業活動のみならず、外国人スタッフのマネジメント業務においても不可欠な英語力

これまでの経験された業務と、お仕事での英語の活用場面についてお聞かせください。

私は中央大学を卒業後、大手国際総合物流企業に入社し、国際航空貨物・海上貨物(海運)を扱うフォワーダーとして26年間勤務してきました。そのキャリアの大半が英語を使用した業務です。

特に2010年から約10年半の間はアメリカに駐在していました。営業活動は当然のこと、現地アメリカ人スタッフの採用や教育および、人事評価やモチベーション管理などの人材マネジメント業務の全般を担当しました。まさに「英語なしでは成立しない」環境でビジネスの実務経験を積んできました。

「正確さ」「結論から先に」「ハッキリと確認する」が特に重要

ビジネスの実践現場で特に求められる「英語力」とは何でしょうか?

ネイティブスピーカーではない日本人が目指すべき実務の到達レベルは、「正確さ」と「結論から話す力」、そして「分からないことを曖昧にせず、その場で確認する力」であると実感しています。

特にビジネスにおいては「数字」に関する正確性が極めて重要です。例えば、「ミリオン(100万)」と「ビリオン(10億)」の違いや、「$500k(50万ドル)」などの単位表現を素早く、正確に言えないと、商談が後手に回ってしまいます。数字の読み間違いは、「英語ができないことに加え、計算もできないのかも?」という疑問を持たれたりして商談に影響が出る可能性もあります。単なる語彙力以上に、数字を含めた正確な表現力が実務では求められます。

暗記するだけの勉強ではなく、楽しみながら学習しよう!

これまでどのような方法で英語力を磨かれてきましたか?

大学時代は、中央大学商学部教授(当時)の林田博光先生のゼミで貿易実務や英語によるビジネスコミュニケーションを学びました。(貿易取引の)損害保険やインコタームズⓇ、引き合い(Inquiry)など、英語の教材を通じて実務知識を身につけたことが、現在の仕事にそのまま役に立っています。

個人的な学習では、受験勉強のような暗記ではなく「英語を楽しむこと」を意識してきました。海外研修生の頃は、洋楽の歌詞を読むことや、映画や海外のドラマ(登場人物が固定されており、性格や特徴がわかった上で英語表現に集中できる利点のある、『フレンズ』など)を鑑賞するなど、実際の会話で使用される「生きた表現」やスラングに興味を持つようにしていました。また、駐在時には、車通勤の時間を利用してラジオを聞きながら「シャドー・スピーキング」を行うことや、流行中のドラマを見た後で現地スタッフとその感想を伝えあい、スタッフの方々が「笑った」ポイントとその理由を質問して確かめるなど、アウトプットや耳を慣らすトレーニング、ネイティブの「感じ方(笑いの文化など)」を勉強することに努めました。

実務に近く、実践的でリアルな英語学習=日商ビジネス英語検定

日商ビジネス英語検定を受験された感想をお聞かせください。

「実務や実践と非常に近い」と率直に感じました。問題の内容が具体的なビジネスシーンに基づくもので、単なる暗記では解けないスキル重視の問題が数多く用意されています。

特に印象的なことは、1問ごとに制限時間が設けられている点です。最初は非常に焦りましたが、実際の商談においても同様のテンポ感やスピード感で展開していくため、とてもリアルだと感じました。30分間のテストとは言え、テスト終了後は心身とも結構疲れましたが、「もう一度挑戦して自分の力を試したい」と思える実践的な魅力がありました。

ビジネスに不可欠な、「生きた英語」を学ぶこと

日商ビジネス英語検定の学習や受験を通じて、身につくと感じるスキルは何ですか?

「ロジカル・コミュニケーション力」や「課題解決力」が鍛えられます。問題の中に起承転結があり、時にはネガティブな交渉相手も登場するなど、現実のビジネスシーンがよく再現されています。「相手が何を悩んでいるのか」「本質的なニーズは何か」を短い時間で予測して把握をしながら思考する訓練になります。

また、ビジネスに不可欠な「テンポ・リズム・瞬発力」といった「生きた英語」の運用能力を推し量る上でも、非常に価値がある検定だと感じます。

生成AIでは代替できない、「発音」「テンポ」「ロジカルな表現力」を英語で身につけること。そのためには、「楽しみながら」スキルを習得

今後、英語スキルを高めたいと考えている方々へメッセージをお願いします。

近年は、オンライン会議ツールの普及により、出張をしなくても海外顧客と直接商談可能な機会が誰にでも巡ってくる時代となりました。生成AI翻訳等のツールが進化を遂げていますが、自分の言葉で発信し、相手とリアルタイムで交渉するための「発音」「テンポ」「ロジカルな表現力」は、生成AIでは置き換えられない部分です。英語関連の検定試験は数多くありますが、中でも「日商ビジネス英語検定」では、これらのスキルが効率よく鍛えられるので、おすすめです。

自分の考えや日本文化、ビジネスの意図を正しく英語で伝え、相手が理解した時の喜びは格別です。ぜひ楽しみながら、コミュニケーションのための英語力を磨いていってください。皆様がチャレンジすることを応援しています。

Profile

中津 立志 Nakatsu Ritsushi                        1977年生まれ、愛知県出身。2000年3月に中央大学商学部卒業(貿易実務・国際ビジネスコミュニケーション専攻、林田博光教授(現名誉教授)ゼミ出身)。同年、大手国際総合物流企業に入社。シカゴでの海外研修(2003年)を経て、2010年12月から2021年4月まで約10年4か月間にわたり米国へ駐在(アトランタ・サンフランシスコ)。新規開拓営業や現地スタッフのマネジメント、採用、教育、人事評価などに携わる。現在は東京に勤務し営業部の業務統括次長を務める。