簿記で自分の可能性が広がる

「番組を見ているよ」の声に励まされて

-NHK高校講座 簿記への出演、お疲れ様でした。1年間の出演を終えて、感想はいかがですか。

この番組に出演が決まるまで、簿記を勉強したことはありませんでした。でも、中学校の同級生の中に商業高校に進学して簿記を勉強している友人がいるので、簿記とは何か縁があったのかもしれません。私が高校生ということもあり、簿記講座では生徒役として、簿記をまったく初めて勉強するという設定で出演しました。

司会の酒井さんをはじめ、私と同じ生徒役の祥伍さん、講師のわたびーさんと、粕谷先生、そして、番組のスタッフさんは、皆さん、優しくて、いい方ばかりでした。収録の日は一緒に昼食をとるなど、和気あいあいとした雰囲気の中で収録することができました。

この番組に出させていただいたおかげで、たくさんの方から応援のメッセージをいただきました。私はX21(エックスニジュウイチ)というグループのメンバーで、握手会に参加されたファンの方からも、よく、「簿記講座を見ているよ」と声をかけていただきます。全国放送なので、故郷・福岡県の商業高校で簿記を勉強している友人や、今、私が通っている高校のクラスメートをはじめ、大勢の方に番組を見ていただくことができて、本当にうれしいです。番組は2017年にも再放送されるので、皆さん、ぜひ見てください!

同年代の高校生の活躍が刺激に

-番組に出演して、どのようなことが印象に残りましたか。

いろいろと学ぶことがありました。番組には、台本とは別に簿記のテキストがあって、事前に自宅で読み、本番前にも読んで、わからないところは講師のわたびーさんに教えていただきました。なかなか問題が解けず、商業高校の皆さんの大変さがよくわかりました。

それでも、番組が進む中で、自分でもだんだん簿記がわかるようになり、周りの方からも「莉奈ちゃん、成長したね」と言っていただいて、励みになりました。問題が解けた時はうれしいですね。番組の最終回でもお話したのですが、簿記を学ぶことで、普段は使うことのない言葉をたくさん学ぶことができたのもよかったと思います。

また、同じ高校生の活躍には刺激を受けました。番組の企画で、群馬県立前橋商業高校を訪問して、簿記部の活動を見せていただきました。利き手に鉛筆を持ちながら、反対の手で、ものすごいスピードで電卓をたたく姿を見て、本当に驚きました。全国には、日商簿記1級に挑戦する高校生も大勢いると聞いて、尊敬の気持ちが湧きました。

誰かと一緒に学ぶのがおススメ

-番組の視聴者や、簿記を勉強中の方にメッセージをお願いします。

番組の舞台が「さかっち商店」というお店だったこともあって、簿記を学び、身に付ければ、自営業や、会社の経理の仕事に役立つことを実感しました。学ぶことで、自分の可能性が広がるところが、簿記のいいところだと思います。せっかく勉強したので、簿記を自分の強みにしていきたいと思います。

また、番組に1年間出演した経験から、勉強する時は、仲間と一緒にやることをお勧めします。私も、番組で、同じ生徒役の石井祥伍さんがいたから、最後まで頑張ることができました。

実は、X21にも簿記の資格を持っているメンバーがいて、大いに刺激を受け、私も日商簿記3級にチャレンジしようと思っています。みなさんも頑張ってください!
【番組(2016年度に放送されたもの)がご覧になれるNHK高校講座のホームページはこちら】 http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/boki/

Profile

松田 莉奈Matsuda Rina
1999年、福岡県生まれ。高校3年生。2012年、「第13回全日本国民的美少女コンテスト」ファイナリスト。2013年、「次世代ユニットX21※」結成。2016年、NHK高校講座「簿記」生徒役として出演。テレビ・ラジオ番組、CMなど出演多数。

※次世代ユニットX21とは:「全日本国民的美少女コンテスト」ファイナリスト21名から結成された次世代ガールズユニット。公式ホームページはこちら