「ハワイ短期留学」や「インターンシップ」を通じて実学を会得

浦和実業学園高校では、2年次の生徒すべてが、「ハワイ短期留学」に参加します。これは、ハワイ島にある学園施設に2週間滞在し、現地で語学研修や異文化交流などを行うものです。滞在期間中は食料の購入から調理までを生徒たちのみで行う自炊生活も行い、異郷の地で多様な考え方を能動的に学びます。

また、商業科2年生情報進学コースの生徒は、大型デパートなどで10日間程度のインターンシップに参加し、日頃の学習が実社会と結びついていることを知る貴重な機会となっています。

ハワイ短期留学 インターンシップの様子

簿記を通じて成長を実感

商業科では、一年次から「簿記」を中心とした実践的な商業科目を学び、学習成果の確認として、各種検定試験に挑戦しています。

特に、50名以上の部員を有する「簿記会計部」では、日商簿記1,2級取得を目標に日々勉学に励んでおり、毎年多くのの2級合格者を輩出しています。2018年11月の第150回日商簿記検定試験1級では、2年生の長谷川剛志さんが埼玉県内の高校生で唯一の合格者となり、後輩たちに勇気を与えました。

長谷川剛志さん

簿記の指導にあたられている福田先生にお聞きしたところ、「簿記部では我々教員だけでなく、先輩が後輩を教えることによって、お互いの実力を高め合っています。日商簿記はまぐれや偶然で合格する試験ではなく、本当の実力が試される試験です。資格取得することで初めて達成感を得られたという生徒もおり、目標に向かって取り組むことを通じて、人間的に成長することを期待しています。合格点に数点足りなかった生徒が、一時的に部活動に出てこなくなることもありましたが、一週間ほど経ってから『次は解くぞ!』と意気込んで戻って来たときは嬉しかったですね」とお話しいただきました。

生徒さんにお話を伺ったところ、「検定試験に何回も失敗したが、諦めずに再度チャレンジして合格できたときは達成感があった」「進学に有利なので上級資格に挑戦している。将来は公認会計士を目指したい」「借方と貸方が合致したときは本当にうれしい」との声が寄せられました。