個々の力を磨きチームで伸ばす

鹿児島商業高校の簿記会計部は5年前にリニューアル。当初は部員0名で部員募集からスタートしたとのことですが、顧問の渡邊隆先生の熱心な指導のもと、今では部員数は20名を超え日商簿記1級合格者を輩出するまでに実力をつけてきました。渡邊隆先生によれば「生徒一人ひとりと個別面談をし、目標を設定し、学習の個別プログラムを組みます。私の役割りは、生徒たちが目標を達成するようサポートすることです」とのことで、「簿記はチーム戦でもあります。生徒同士が教え合うことで全員の力が伸びます」とお話しいただきました。

部員の皆さんにお話しをお聞きしたところ、「簿記の学習は商業高校だからできるのもので、頑張って取り組みたい」、「簿記は理解が進めば頭の中で仕訳ができるようになり面白くなる」と答えるとともに、将来の進路については「公認会計士を目指す」「簿記の知識を生かして起業したい」「ITビジネスの世界で活躍したい」などそれぞれ語ってくれました。

会計実務への理解を深める体験学習

同校では、簿記会計部とは別に体育系部活に励む生徒を中心とする「スーパービジネス研究会」を3年前に立ち上げています。同研究会では、放課後の学習時間がとれない生徒のためにWEBを活用した学習を重ねるとともに、より会計実務に理解を深めるために、監査法人を見学したり、会計監査を模擬体験するなど体験学習も取り入れています。

鹿児島商業では、こうした課外活動を通じた取り組みとともに、2017年度から「日商簿記初級」を基礎学習にいち早く取り入れるなど、簿記教育に一層の注力しています。

全員がまるで応援団のように声を張り上げる校歌斉唱は同校の名物