朝6時半からの勉強で成果

簿記部の一日のスタートは早く、一番早い生徒は午前6時半に登校し、朝練を開始しています。放課後は、検定試験や大会前など遅い時には夜9時まで、さらに、下校途中や自宅での自主学習と続きます。部員たちをここまで駆り立てるものは何か、在学中に日商簿記1級に合格した3年生部員に聞いてみると、「公認会計士になりたくて千葉商に入学し、日商簿記1級合格を目指した」「伯父が自営業を営んでいて、顧問税理士の話に興味を持ち税理士を目指している」「簿記部を見学した時に、ずらりと並んだトロフィーを見て憧れ入部した」「希望企業に就職するには資格が必要と考えて簿記に挑戦した」「推薦入学の環境が充実している千葉商に入学した。推薦には資格取得が大切なので簿記部を選んだ」など様々な答えが返ってきました。

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青春を実感

3年生に入部以来のことを振り返ってもらったところ、
「合格の達成感が本当に大きくて、『頑張って良かった』と思ったし自信がついた」「集中力がついて他の科目の勉強にも役立った」「必死で努力して『青春している』と実感できた」「視野が広がり企業経営や金融の話ができるようになった」「辛いことがあってもこれからは頑張れる」など、検定試験に合格するだけではなく、そこに至るまでの努力や成果が、部員達の心を支えていることがうかがえます。

高い目標を目指す伝統を継承

千葉商では平成6年から27年にかけて84人が日商簿記1級に合格し、公認会計士や税理士の試験に合格するなど卒業生の活躍が目立っています。顧問の鈴木先生も「先輩が目標に向かって努力し難関試験に合格する。後輩はその姿を間近で見て先輩を目標とする。この伝統が千葉商簿記部の強み」とお話されています。「簿記は学んで決して損をすることはありません」と強調する簿記部部員の皆さんも、「簿記部に恩返しがしたい」と後輩に思いを寄せています。