学校法人エスイー学園エプソン情報科学専門学校(長野県諏訪市)

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2020年度より順次、小学校、中学校、高等学校で「プログラミング教育」が必修化されるなど、高いITスキルを持った人材が社会で求められています。

エプソン情報科学専門学校は、1989年の開校以来、長野県内を中心に情報技術、機械・電気電子、経理会計の各分野で、高いスキルを身につけた社会で活躍できる人材を輩出してきました。

現在では、専門的な知識・技術だけでなく、地元に本社を置くセイコーエプソン株式会社と連携して、同社の社員の方による「実務に活かせる確かな技術」を身につけられる特別授業の実施等、企業が求める「現場力」を習得できる教育にも力を入れており、情報ビジネス科を中心に企業実務で必須となるITスキルの指導に取組んでいます。 授業風景2また、社会人向けの教育も行っており、「IT研修センター」を設立し、パソコンをはじめとするITに関する知識・スキルを持った地域の産業人材の育成に貢献しています。

今回は、同校における日商PC検定を活用したIT人材育成の取組みについて、常務理事・事務局長の木浦智歌至様にお話を伺いました。

 

貴校がITスキルの習得を推進しているのはなぜでしょうか?
現在は、どの分野の仕事でも、ITスキルは必須です。操作スキルだけでなく、実際のビジネスシーンで必要とされるスキルも身につけられる日商PC検定の資格を持った人は、入社後に非常に重宝されるため、学校としても取得を奨励しています。例えば、情報ビジネス科では、卒業要件として取得を義務付けている資格の一つに、日商PC検定3級の全分野(文書作成・データ活用・プレゼン資料作成)を入れています。学生は、1年生の後半から就職活動がスタートするため、限られた時間の中で自分の武器となるスキルを身につけなければなりません。日商PC検定3級は、短期集中で資格取得ができ、自身のスキルの証明になることから就職活動を行う上で役立つと考えています。CBT方式で試験が実施されるため、何度でもチャレンジできることも推奨している理由の一つです。授業風景1
社会人を対象としたIT教育にも力を入れておられますね。
当校の「IT研修センター」では、社会人向けにパソコンをはじめとするITスキルの習得に資する教育や職業訓練を実施しています。例えば介護の現場では、事務の仕事を兼務される方も多く、ITスキルの需要が高いとの声が寄せられています。そこで、介護技術学校とコラボレーションして、介護職員養成講座の中にITの基礎スキルについての授業を組み込むなど、現場のニーズに合わせた講座を実施しています。最近では、より高いITスキルを身につけたいという声も多く寄せられています。特にプログラミングスキルは論理的思考力や段取り力の習得に役立ち、働き方改革にも繋がるので人気が高いことから、エクセルの延長で学習できるVBAの講座を開講する予定です。
日商PC検定の資格取得を通じて得たスキルを、どのようなことに活かしてほしいとお考えですか?
卒業生の皆さんからは、就職後、日商PC検定の学習を通じて身につけたスキルがとても役立っているとの声が寄せられています。また、企業側からも高度なスキルを持った人材であると高く評価していただいています。今後も日商PC検定や日商プログラミング検定等を通じて身につけたITスキルを存分に発揮して、社会で活躍できる人材になってほしいですね。授業風景3