日本商工会議所は12月8日(金)~9日(土)に東京で「IT指導者セミナー」および「生産性向上に資する実務指導ならびにキャリア教育指導セミナー」を開催し、商工会議所ネット試験会場の指導者など約70名が参加した。

今年度の「IT指導者セミナー」は、初等教育での義務化など、近年注目を集め、当所でも人材育成に資する試験制度を研究している「プログラミング」をメインテーマに開催。総務省情報流通行政局情報活用支援室課長補佐の本橋充成氏から、同省におけるプログラミング人材育成に向けた取組みについてご説明いただいたほか、法政大学経営学部教授の児玉靖司氏からはアルゴリズムをはじめとするプログラミング全般の概要について解説いただいた。さらに株式会社TENTO代表取締役社長の竹林暁氏から、プログラミング教室事業の現状と課題についてご講演いただくなど、セミナー全体を通して、プログラミングに関する基本的な知識からプログラミング教室の運営まで、幅広く情報提供を行った。

また、スマートニュース株式会社の熊野整氏からは、生産性向上につながるエクセルスキルとその活用法と題して、読み手が理解しやすいエクセル資料作成の極意とエクセル研修の企画・展開についてご説明いただいた。

セミナー参加者からは、今まで漠然としたイメージしかなかったプログラミングについて理論的側面から実践面まで話を聞くことができ大変勉強になった、自身の教室でもプログラミングや、セミナーの内容を踏まえたエクセルの講座を開催していきたい、といった声が寄せられた。

翌日は「生産性向上に資する実務指導ならびにキャリア教育指導セミナー」を開催し、一般財団法人キャリア教育振興協会理事長の石井典子氏(日商検定推進アドバイザー)から、生産性向上のベースとなるITスキルの習得を指導する教育技法や、キャリア教育の一環として、初学者向けの効果的な簿記学習指導法について説明した。

また、「IT指導者セミナー」に先立ち、短時間で簿記の基本的な仕組みを理解し、簡単な決算書まで作成できるスキルが身につくよう開発された「社長BOKIゲーム」の体験会を実施した。

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