日本商工会議所は8月4日(金)、東京で「簿記指導者セミナー」を開催し、全国から集まった教育機関等の簿記指導者など約100人が出席した。

同セミナーでは、日商検定推進アドバイザーの小島一富士氏が、出題区分表の改定に伴い2級試験に新たに含まれる論点について、2級過去問題の出題内容や出題方法を踏まえ、学習指導のポイント等を解説した。

その後、平成28年度日商簿記全国大会で最優秀の成績を収めた岐阜県立岐阜商業高等学校教諭の田中英淳氏が、自校における日商簿記1級合格の指導法について紹介した。

また、日商事務局から原価計算の基本知識を問う検定試験の創設に向けた研究・検討状況をはじめ、簿記検定の最新動向について説明したほか、TAC株式会社の足立篤保氏が原価計算を指導することの有用性に関する講演を行った。

参加者からは、「2級合格に向けて学習指導するポイントがよくわかった」、「説明を聞いて、原価計算の初級試験を設ける必要性があると感じた」、「遠方より参加したが、毎回参考になる話が聞けるので、機会があるなら次回も参加したい」などの声が寄せられた。

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なお、今回の東京開催のほか、大阪・福岡でもセミナーを開催する予定としている(詳細・申込は下部リンク先を参照)。

<参考>「簿記指導者セミナー」の開催について
https://www.kentei.ne.jp/18759