乃木坂４６　梅澤美波さん

簿記は大人への第一歩

毎回が発見の連続

―１１月に自身初の冠番組「梅澤美波の『のぎぼき！』」が始まってから、数ヶ月が経ちました。

「もうそんなに経ったの！」というのが率直な感想です。最初に「簿記」を題材にした番組のパーソナリティになることを聞いたときは、少し不安だったことを覚えています。
番組が始まった頃は、ついていくのがやっとでしたが、「簿記や会計は生活と結びついているんだ！」という発見が多くて、今では毎回とても楽しく収録しています。

―番組の題材である「簿記」を初めて学習されたのは高校時代だとお伺いしました。
私は商業高校に通っていたので、たまたま簿記の授業を選択したのが勉強を始めたきっかけです。最初に教科書を見たときは、漢字も多く「貸借対照表」など聞き慣れない言葉ばかりだったので、すごく難しかったことを覚えています。

でもだんだん慣れてくると、問題が解けたときにすごく達成感を感じて、貸借対照表の左と右の数字が合ったときは思わず「きた！」って声が出たこともあります（笑）。

番組が簿記を学ぶきっかけのひとつに

―乃木坂４６の先輩、衛藤美彩さんは簿記の本を出版されていますね。

衛藤さんの「なぜ彼女が帳簿の右に売上と書いたら世界が変わったのか」が出版された時、私はまだ高校生でした。アイドル、それも当時から大好きだった乃木坂４６のメンバーが簿記の本を出すということがとても新鮮で、改めて簿記にも興味を持ちました。
その時はまさか私も簿記を学んでいたことがきっかけで、番組を持つことにつながるとは思いもしませんでしたけれど。

―番組の反響はいかがですか。

握手会などで、高校生や大学生をはじめ、たくさんのファンの方から番組のことで声をかけていただきます。「今ちょうど簿記を勉強していて、苦手だったけど番組をきっかけにまた頑張ろうと思います」と言われたり、「簿記はまったくやったことはないけれど、番組が始まったので検定試験にチャレンジしています」と声をかけてくれる人も多いんですよ。

―「のぎぼき！」について教えてください。

一回の放送が４分間と短い番組ですが情報量が多いので、リスナーのみなさんが聞きやすい番組になることを心がけています。
番組では、簿記の専門家である公認会計士の澤先生が、わかりやすく解説してくれますので、私はリスナー代表として、自分が疑問に思ったことを率直に質問するようにしています。リスナーの中には、簿記を勉強したことがない人もいらっしゃると思いますし、「簿記」という言葉になじみが薄い人もいるかと思いますが、この番組を通して、簿記は学ぶと面白いし、いろいろな知識を得るきっかけになるということを伝えていきたいですね。番組が簿記を始めるきっかけになると嬉しいです。

簿記を学習して社会とのつながりを実感

―梅澤さんにとって簿記とはどのようなものですか。

私にとっては「大人への第一歩」です。私自身、個人事業主なので、確定申告など、お金に関わる知識も何となくもっていたのですが、簿記を学ぶにつれて、そのような知識が社会とつながっていたんだと実感することが多いです。毎回収録を終えるたびに新しい知識が増えるので、また一歩、大人になれたと実感できますね。

簿記は、最初は難しく感じますが、きちんと答えが出るものですし、学ぶと達成感が得られます。また、社会に出ると役立つ知識ばかりです。私も最初は苦手だったけれど今は楽しく学習しています。
みなさんも、私と一緒に簿記を始めてみませんか。

Profile

梅澤　美波 Umezawa Minami
1999年神奈川県生まれ。商業高校在学中に簿記を学習。2016年9月、乃木坂46第３期生オーディションに合格。2018年8月にリリースとなった乃木坂46の21stシングル「ジコチューで行こう!」で選抜メンバー入りし、同シングルのカップリング曲「空扉」ではセンターを務める。2018年11月から「乃木坂46梅澤美波の『のぎぼき』！」パーソナリティ。