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マーケレッドやストアブルーも持っている資格「リテールマーケティング(販売士)検定」についての詳細は、こちら

【用語解説】

リテールマーケティング(販売士)検定

多様化・高度化した消費者ニーズに応える流通・販売のプロを育成する資格検定。「流通業界唯一の公的資格」として、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指している。2015年度より「リテールマーケティング(販売士)検定」という名称が付された。

過剰在庫

在庫が増えるということは、活用されていない資産が増加することを意味する。その分資金の流動性は低下し、小売業の収益性を悪化させることになる。在庫を多く保有した結果、それが売れ残ってしまうと品質が劣化したり、流行遅れなどによって陳腐化したりして、場合によっては廃棄処分を考えなければならなくなる。
また、在庫には、その保管場所となるスペースが必要となる。増えた在庫のために新たに倉庫を借りたり建設したりすれば、その分だけ余計に賃借料や建設費が発生する。さらに古い在庫がたくさん残っていると新商品への切替えのタイミングを逸し、競争他社(他店)に後れをとってしまい、結果として店舗間の競争力を低下させることになる。

ショッピングセンター(SC)

社団法人日本ショッピングセンター協会によれば「一つの単位として計画、開発、所有、管理運営される商業・サービス施設の集合体で、駐車場を備えるもの」と定義され、「店舗面積1,500㎡以上」「キーテナントを除くテナントが10店舗以上」などの基準がある。

テナントが撤退

日本のSC総数は2014年までの約40年間で17倍以上へと急速に拡大した。その結果、SC間の過当競争に伴う収益性・生産性の低下は、激化の一途を辿っている。

流行品

流行性の高い商品ほど衰退までのライフサイクルが短いため、成長期に売れ筋・欠品傾向にあった商品が、一転して死に筋・在庫過多という状況になることも多い。その場合、速やかに売場から排除しないと、何回もの値下げを行った後、最後に見切り値をつけて処分するという「なし崩し」になりかねない。

定量発注方式

商品の在庫数量を常時チェックし、在庫が一定の量(発注点という)を下回ったときに発注する方式。したがって、商品ごとに発注点と発注量を決めておき、あとは自動的に発注することとなる。これはコンスタントに売れている商品に適した発注方式である。

合格者カード(認定証)

販売士検定では合格者に合格証書のほか、カード型の認定証が交付される。「変身効果」があるかどうかは読者のご想像にお任せする。

粗利益

売上高から売上原価(仕入原価)を差し引いた最も基礎的な小売業の儲けを表したもの。
在庫過多の状態になると、必然的に商品が損傷したり、汚れたりするため、商品ロスが増加する。その結果、粗利益にもマイナスの影響を及ぼすことになる。

定期発注法(方式)

毎週月曜日、毎月20日というように、あらかじめ補充発注する時期を決めておき、定期的に発注するやり方。ただし、発注量は決まっておらず、そのときの売れ行きによって決める方式である。この方式は、商品の売上予測が難しい季節性の高い商品や流行品、新商品、消耗品などの発注に適している。

筆者より

先日、山口県教育委員会の講演会に呼んでいただきました。本誌をヒントにされている専門高校も多いようですね。「RM戦隊第3シリーズにも期待!」との一部の声(?)にお応えし、こっそりスタートです。