日本商工会議所は7月末から8月にかけて、札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国6カ所で「簿記指導者セミナー(区分表改定説明等)」を開催し、教育機関等の簿記指導者など延べ約450名が出席した。
同セミナーでは、まず、日商事務局から商工会議所検定試験の最新動向について説明した。続いて、日商検定推進アドバイザーの増子敦仁氏(札幌、東京、広島)、中村英敏氏(名古屋、大阪、福岡)が、出題区分表の改定に伴い新たに3級試験に含まれる論点について、出題区分表(2019年度適用)とサンプル問題をもとにポイント等を解説した。
また、指導者を代表して、TAC株式会社(札幌、東京、名古屋、大阪)、学校法人大原学園(札幌、東京、名古屋、大阪)、東京CPA会計学院(福岡)、ネットスクール株式会社(広島、福岡)から、新たな出題範囲に対応した学習指導法について事例紹介いただいた。
参加者からは、「改定により、初級から3級、2級へと段階的にステップアップしていけることがわかり安心した」、「企業実務に即した内容になることで、学生にとって就職後も役立つ知識を得られることは望ましい」などの声が寄せられた。
なお、東京、大阪の2カ所では、明治維新150年および商工会議所創立140周年を記念し、久留米市立南筑高等学校の江頭彰校長から「わが国を近代国家へと導いた簿記教育について」と題する特別講演を行った。
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