-日商PC検定を受験したきっかけを教えてください。

自身のスキルアップを目的に、日商PC検定の受験に臨みました。大学でもビジネス実務に役立つスキルが修得できる資格として推奨されており、また、商工会議所の検定試験は公的な資格として社会でも信頼されていることから、検定に挑戦することを決めました。

-資格取得を通じて成長したと思われる点、日商PC検定1級合格のメリットを教えてください。

資格取得を通じて、読み手が理解しやすい文書・資料の作成方法に加え、ITの知識や関連する法律についても学習することができ、スキルアップにつながったと感じています。

他にも、制限時間内に資料を作成するため、情報の取捨選択を的確に行い、指示に基づいて文書をまとめる力が身についたと思います。

現在は大学4年生で、就職活動と卒業研究を進めています。就職活動の面接では資格のことを尋ねられることが多く、ビジネス文書の高度な作成スキルを修得していることをアピールする効果的な手段になっています。卒業研究では、レポート等の課題資料を作成する際に、学習によって得たスキルと知識を活用できていると感じています。

-合格の原動力は何だったのでしょうか。

私は、大学の日商PC検定1級取得のための夏期集中講義直後の10月に初めて1級を受験したのですが、知識科目の得点不足で不合格となってしまいました。一方で、同時に受験した他の学生が先に合格していて、その姿を見るのはショックでした。この挫折が原動力となり、次回(翌年2月)での再チャレンジによる合格を決意しました。

-勉強方法、学習のポイントを教えてください。

10月の試験については、大学の夏期集中講義を受講したほか、商工会議所検定ホームページに掲載されている模擬試験問題を活用しました。特に、知識科目については、自ら出題が予想される問題を考えて解答する練習を行うなど、自問自答を繰り返し重点的に復習することで理解を深めていきました。

2月の試験に向けた大学の集中講義は設けられていなかったため、冬休みと春休みの長期休暇期間を利用して自宅のパソコンで学習を進めました。また、10月の試験が不合格となった原因である知識科目の得点を伸ばすために、試験日の1~2週間前からは知識科目に焦点を絞り、苦手な問いをなくすよう意識して勉強しました。

自身の不得意な箇所の洗い出しをしたうえで、まとまった時間を活用して試験対策に集中できる環境を整えたことで、合格という結果につながったと思います。

-大学の後輩や、これから受験を考えている人へメッセージをお願いします。

大学在学中の4年間は時間に余裕があるので、社会に出る前のスキルアップのために資格に挑戦するには非常に良いタイミングです。ぜひこの期間を有効活用してほしいと思います。読み手が理解しやすい文書・資料の作成スキルは、学生、社会人、どの場面においても必ず求められます。日商PC検定は、Wordソフト等のスキルだけでなく、ビジネス文書に関する知識も活用して文書を作成する試験です。知識科目も実技科目も積み重ねが大切です。実際の試験になると緊張しますが、コツコツと努力を重ねてぜひ合格を目指してください。