「日商PC検定の特徴は何ですか?」
「日商PC検定は他の検定試験とどこが違うのですか?」
こうした、受験者の方や指導者の方からのお問い合わせにお答えすべく、日商PC検定の趣旨や特徴を3つのポイントにまとめました。ご参考にしていただければ幸いです。
1.日商PC検定は仕事力をアップします。
2.日商PC検定はネットワークの利活用を前提にしています。
3.日商PC検定はデジタル仕事術を学びます。
1.日商PC検定は仕事力をアップします。
現在の企業実務では、パソコンが使えるだけでは評価は低い(使えないと仕事にはならない)
昨今の企業実務では、社長から一般社員、アルバイトに至るまでパソコンを使って仕事をするのが当たり前になっています。かつてのようにパソコンを使えることが特別なスキルではなく、逆にパソコンが使えないと仕事にならない状況にあります。よって、専門職・技術職として高度で専門的なスキルをもつ場合は別ですが、単にパソコンが使えるというだけでは企業において評価は得られなくなっています。
パソコンの利活用と通常業務が一体となった。(全ての業務がパソコンを介して行われる)
かつて、パソコンが社内に数台、部署に1台設置されているような時代には、パソコンを使用する時は、ワープロやデータ集計、グラフ作成などパソコンにしかできない機能を用いるためでした。
現在、多くの職場では社員一人ひとりの机の上にパソコンが置かれ、パソコンを介して日常業務の大半が行われています。つまり「パソコンを使用している=仕事をしている」といえます。
パソコンをいかに利活用して、仕事を進められるかが、ダイレクトに能力評価に結びつく
こうした状況から、もはや企業においては、業務の遂行能力とパソコンの利活用能力が一体となって評価されるようになっているといえ、仕事ができる社員はパソコンやネットワークを効果的・効率的に利活用できる能力を備えているといえます。短時間で適切なビジネス文書を作成できる、分かりやすく効果的なプレゼン資料を作成できる、業務データを様々な角度から分析できる、これら全ては仕事力に係ることであり、その背景にはパソコンの利活用能力があります。
企業実務に即した検定試験でないと意味がない。
以上のことから、産業界の人材ニーズを踏まえた検定試験を実施している商工会議所としては、企業実務を離れて単なるパソコン操作のみに関する知識やスキルを問う試験は意味がないと考えております。
日商PC検定は一面的にはパソコンやネットワークの操作・活用能力を問うものですが、試験では実際の企業実務を想定した内容で、本質的には仕事力を問うものであるといえ、学習を通じて仕事力のアップを図るものであるといえます。
2.日商PC検定はネットワークの利活用を前提にしています。
現在の企業実務では、全てのパソコンがネットワークにつながっている。
企業内のパソコンはほとんど全て、社内はLANで、外部とはインターネットでつながっている状況にあります。もはやスタンドアロンで使用している例はなくなったといってもよいでしょう。LANやインターネットは仕事のやり方を大きく変えており、これからはパソコンのみならず、これにつながるネットワークをいかに活用するかが重要になります。
電子メール、ホームページはじめネットワークが企業活動の基盤となった。
ネットワークの活用として最も顕著なものが、電子メール、ホームページではないでしょうか。もはや電子メールは電話やファクシミリとならび、コミュニケーションのツールとして、ホームページは情報発信、収集の手段として、企業実務では不可欠なものとして定着しております。このようにネットワークは新たな企業活動のインフラ、コミュニケーションの基盤となっているといえます。
ネットワークにより、社内、社外と電子データを流通、共有、活用することが業務の前提となった。
企業実務では、このネットワークインフラを活用して、従来の紙媒体に代わり、社内や社外と電子データを流通、共有、活用することで仕事を進めることが一般的になりました。これにより、ネットワークを使いこなせないと当人が仕事にならないのみならず、そのためにネットワークでつながっている業務全体に支障がでてしまう事態に陥ります。
ネットワークを活用した仕事の進め方や仕事術を学ぶ必要がある。
よって、パソコンとともに、ネットワークの利活用は企業人として必須のスキルになっており、これを有効に活用する仕事の進め方や新たな仕事術を学ぶことが求められています。日商PC検定では、ビジネス文書・プレゼン資料の作成から保存まで、あるいは業務データの発生から活用、保存まで、ネットワークを前提とした内容になっています。
3.日商PC検定はデジタル仕事術を学びます。
現在の企業実務では、紙媒体主体から電子データ主体にビジネススタイルが変化している。
パソコンとネットワークによる仕事が一般的になるということは、紙媒体中心による仕事のやり方から電子データを中心とする仕事のやり方に移行していくことを意味します。これまでは、紙媒体の文書や資料を作成するためにパソコンを利用していたものが、今や電子データでの処理が主体となり、必要に応じてプリントアウトするようにビジネススタイルが変化しています。
電子データの特徴とその取り扱いを理解し、デジタルパワーを業務に活かすことが重要である。
こうしたなか、紙に書かれた情報とは違う電子データの特徴とその取り扱いを十分に理解するとともに、これによるパワーを業務に活かすことが重要であり、これからの仕事の進め方に求められるものです。
電子データを主体とする新たなビジネススタイルに対応した仕事術を身につける必要がある。
これからは、電子データを中心に仕事を進める新たな仕事のスタイル、仕事術を身につけることが企業人として大きなアドバンテージになります。これについては、現在、企業で働く人は何となく必要だと感じていることですが、具体的かつ体系的に学ぶ機会やツールがありませんでした。本検定試験では、このデジタル仕事術を1冊のテキスト(ネット社会のデジタル仕事術:検定ホームページに掲載)に体系的にまとめ、これを学習することで修得してもらうことを想定しています。
日商PC検定では、パソコンやネットワークの利活用能力に加えて、デジタル仕事術を身につけることができ、企業現場において仕事力で差をつけます。