「簿記検定に合格すると本当に就職に有利なのか?」「会社の人事部は、履歴書の資格欄をどのように見ているのか?」「日商簿記に合格するメリット(入社後)は?」こうした疑問にお答えします。
(出典:東京商工会議所作成資料)
1.簿記検定に合格すると本当に就職に有利なのか?
ポイント
(1)簿記検定合格は、大学生の時に簿記の勉強をした証明。
(2)社会人の一般常識・基礎力として、簿記の知識は必要不可欠。上場企業は、四半期に一度、財務諸表(企業の利益や経営、財産状況をまとめた書類)を出す義務があります。結果として、規模が大きい会社ほど、簿記や会計の知識を持つ人材のニーズは大きくなります。
2.会社の人事部は、履歴書の資格欄をどのように見ているのか?
ポイント
(1)採用担当者の多くは簿記検定に合格しており、合格の価値を認識。
(2)「採用と資格は無関係」とする会社でも内定後や採用後に社員教育を実施。商社や金融、製造、小売、サービス業などで、簿記検定3級合格を義務付けたり、合格しないと昇進試験を受けられない会社があります。大学生のうちに就職したい業種が必要としている資格をチェックしましょう。
3.日商簿記に合格するメリット(入社後)
ポイント
(1)学生時代に簿記検定に合格している人は、入社時点で同期の人より有利。
(2)就職後に簿記の勉強をすることは、学生時代と比べて時間の確保が大変。
簿記検定を重視している会社では、①合格していると同期の人より早くスタートが切れますし、②他の資格も義務化していることが多いので、同期の人が簿記を勉強する間に別の資格の勉強をすることで、常に一歩先に進めます。