平成30年度の出題範囲の変更において、留意すべき点はありますか?

企業会計に関連する諸制度の変更への的確な対応にとどまらず、日商簿記検定がより実際の企業活動や会計実務に即した実践的なものとなるよう、平成28年度からの3年間で段階的に改定しています。平成29年度の出題範囲に加え、税効果会計(繰り延べ税金資産・負債の計上を含む)、製造業を営む会社の決算処理、連結会計における未実現損益の消去(アップストリーム)が含まれることになります。詳細は平成28年度以降の簿記検定試験出題区分表の改定等についてをご覧ください。

2級の試験勉強を続けてきましたが、出題範囲の変更によりこれまでの勉強は無駄になるのですか?

出題範囲の変更後も、これまでどおり出題される範囲がたくさんありますので、無駄にはなりません。
2級の試験科目は、商業簿記、工業簿記の2科目ですが、工業簿記の範囲に変更はありませんし、商業簿記についても、すでに身につけた知識をおさらいしつつ、新たに加わった論点に重点的に取り組むことで、効率的に学習いただけます。

これまで1級の出題範囲だったものが2級で出題されることになりましたが、2級の試験はかなり難しくなるのでしょうか?

今回の改定では、各級のレベル(程度・能力)の水準は変更していません。1級から2級に移行した論点については、1級で出題されていた内容がそのまま2級で出題されるわけではなく、2級にふさわしいレベルの内容が出題されます。
また、特殊商品売買や社債といった論点が、2級から1級に移行するなど、総合的な学習負担にも配慮し、出題範囲を変更しています。

出題範囲の変更により、見たこともない問題ばかり出題されるのでしょうか?これまでの過去問題は参考になりませんか?

これまでどおり出題される範囲がたくさんありますので、「見たこともない問題ばかり」にはなりません。過去問題と同じ論点、似た形式での出題も引き続き行われますので、出題範囲から外れた論点を確認したうえで、これまでの過去問題も参考としてご利用いただけます。

独学で2級に挑戦する予定ですが、新しい試験範囲の勉強はどうすればよいのでしょうか?

改定に対応した対策講座の開講やテキスト・問題集が順次発刊されており、本サイト内の教材・問題集でも紹介しています。また、本サイト上の改定のポイントサンプル問題等もあわせてご活用ください。

2級の出題範囲となったものは、今後は1級では出題されなくなりますか?

上位級の出題範囲には、下位級の範囲も含まれますので、1級から2級に移行された論点を含め、2~4級で出題される論点については、すべて1級で出題される可能性があります。

今回、各級で出題範囲から外れたものは、今後は出題されなくなりますか?

すべての級の出題範囲から外れた論点は、出題されなくなります。具体的には、特殊仕訳帳制、5伝票制、手形の裏書譲渡・割引時の偶発債務の備忘記録(評価勘定法・対照勘定法)、大陸式決算法、本支店会計における未達取引の整理は、今回の改定にともない、すべての級において出題されなくなります。