日商簿記 [第170回1級・2025年6月8日施行]

大学(兵庫県立大学グローバルビジネス学科)に在学中の井上さんは、すべての講義が英語で行われる環境のなか、経済学や経営学などの学習に励んでおられます。大学の課外講座で簿記に出会い、その面白さを知ったことがきっかけで、日商簿記3級、2級を受験されました。さらに、大学1年生の頃、監査法人のオフィスツアーに参加されたことをきっかけに、公認会計士として働くことを志し、1年生の冬から予備校に通い始められました。公認会計士試験の勉強と日商簿記1級は内容が重なる部分があるため、並行して勉強を進めることができたとのことです。

勉強において特に重視したことは、「基本的な論点や会計処理を間違えないようにすること」だったそうです。学習の初期はなかなか点数が取れず、知識や理解の不足を実感したものの、基礎的な理解を積み重ねることで複雑な会計処理にも対処できるようになったとのこと。忙しい中での勉強時間の確保については、間違えた箇所をまとめたノートを作成し、通学中の電車などで振り返るなどの工夫をされたそうです。単に記憶するだけでなく、定期的にノートを見直すことで知識の定着を図られました。その結果、類似問題が出題された際にも注意深く正確に対応できるようになり、着実に点数を伸ばして、3度目の挑戦で見事日商簿記1級に合格を果たされました。本番の試験でも、基礎的な問題を着実に解き、応用問題にはあまり時間をかけず、正解すべき問題の見直しに残り時間を割くことを意識して臨まれたそうです。

「学業と公認会計士試験の勉強との並行に追われ余裕がなくなることや、思うように点数が伸びない苦労もあったが、根本に簿記の面白さがあったからこそ続けられた。資格取得を通して、諦めずに継続する力が成長したと感じている」とご自身の成長を振り返る井上さん。

「今後は日商簿記1級で培った知識を生かし、変わりゆく資本市場にも対応できるように努力を重ねていきたい。そして、公認会計士試験の合格を目指したい」と、今後の抱負を語ってくださいました。

 【受験地商工会議所:神戸(兵庫県)】