日商簿記 [第167回1級・2024年6月9日施行]
大学(神戸大学経営学部経営学科)に在学中の川﨑さんは、会計学のほか、経営学や経済学、データ分析等の学習に励んでおり、財務諸表分析等を専門とするゼミナールに所属されています。
大学1年生の時に、日商簿記3級取得を目的とした授業を履修していたことが日商簿記を受験したきっかけです。その授業で公認会計士資格の存在を知り、1年生の夏休みから予備校に通い公認会計士試験の勉強を開始されました。予備校のカリキュラムに日商簿記1級の受験が組み込まれていたことに加えて、1級取得により将来の選択肢が広がるというご自身の考えもあり2024年6月に日商簿記1級を受験し、最も優秀な成績で合格されました。
勉強において特に重視したことは、「完璧を目指し過ぎない」ことだったそうです。日商簿記検定の合格には70点以上が必要ですが、過去問題演習等で良い点が取れない場合もあまり落胆せず、「本番までにできるようになれば大丈夫」という気持ちで取り組まれました。
日々の勉強においては、通学中の電車でテキストを読むことや、日商簿記1級の試験内容に関する動画を観るなど、隙間時間を有効に活用されていました。
「本番でも何問か解ききれなかった記憶があるが、完璧を目指し過ぎないということを意識していたため、時間内に解ける問題をできるだけ正確に解く力がついた」と振り返る川﨑さん。「今後は、簿記1級の勉強で培った会計制度や勘定体系を理解した点を活かし、公認会計士試験の合格を目指したい。社会に出てからも会計の専門家として、資本市場の国際化、会計処理の技術的進展、会計基準の専門化等に対応できるよう、常に努力をしていきたい」と、抱負を語ってくださいました。
【受験地商工会議所:姫路(兵庫県)】