日商簿記 [第159回1級・2021年11月21日施行]

今峰さんは公立鳥取環境大学でマーケティング論、組織構造論などを学ばれている大学生です。公認会計士試験に向けた学習と並行しながら簿記検定の勉強に励まれ、21年11月施行の第159回試験において最も優秀な成績で1級に合格されました。

大学の授業の中で感じた「簿記のシンプルかつ奥深い性質」に興味を持ち、簿記の勉強を始めた今峰さんは、3級、2級とステップアップする過程で簿記の面白さをより感じるようになり、1級の取得を目指されたそうです。

受験対策としては、「まず市販の参考書を読み、取引の内容や仕訳の方法を大まかに理解し、次に問題集を解き、間違えたところや理解が足りていないと感じたところについて参考書に戻って勉強するということを繰り返しました。この過程で、例えばリース取引等、複数の仕訳の方法がある取引については、それぞれの取引をまとめたり、比較するなど工夫して覚えることにより、その知識を忘れにくくすることを特に重視しました」と話してくださいました。また、大学の授業のある日は約5時間、ない日は最大10時間ほど学習に時間を充てていたそうです。

苦労した点として、テキストの量の多さや公認会計士試験の勉強との両立を挙げていた今峰さんですが、「ゴールが見えなくても、一歩一歩進んでいく力を身に付けられたことや、興味のあることについての知識を深める楽しさを知ることができた」とご自身の成長を実感されていました。

今後に向けては、「この資格で得た知識や経験を、今勉強している公認会計士試験および、試験合格後の実務でも活用し、社会に貢献したいと考えています」と語ってくださいました。

【受験地商工会議所:鳥取】