日商簿記[第157回1級・2021年2月28日施行]

下田さんは、元々20年6月の1級試験を受験する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり受験できず、また、11月試験も定員オーバーのため受験できませんでした。そうした逆境を力に変え、21年2月施行の第157回試験において、最も優秀な成績で、見事1級に合格されました。

受験対策としては、専門学校の通信講座を受講しながら、市販の問題集や過去問題も活用し、理解を深めたとのこと。通信講座は、自分の都合に合わせてスケジュールを組むことができるため、効率的に学習を進めることができたそうです。

また、「問題集は偏りが生じないよう、専門学校をはじめ資格の学校が発行しているものを幅広く用意し、何度も繰り返し解くことで、知識を深めると同時にスピードを身に付けていきました」と語る下田さん。

毎日の学習では「今日は何時間勉強する」と具体的に目標を立てて取り組まれたそうですが、長時間の勉強が続いた時などは体調を崩すこともあり、体調管理には苦労されたとのこと。また、20年6月試験の中止により受験までの期間が予定より延びたことで、「数カ月にわたり知識を維持する必要が生じたことも負担になった」そうです。

資格は取得するだけでなく、実務を知り活用していくことが大切であると話す下田さんは、「日商簿記1級合格のための学習を通じて、高度な会計知識を得ることができたことが一番の成果だ」と、力強く語ってくださいました。

【受験地商工会議所:多摩】