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-日商PC検定を受験したきっかけを教えてください。

私はここ数年、会社で取得を推奨している試験を中心に、仕事に役立つ資格を取得して、仕事力のアップを考えていました。日商PC検定は、業務で多用するExcelの能力だけでなく、データを活用して説得力のある報告資料を作成できるかを問う試験だったので受験を考えました。

日商PC検定などのネット試験は、1級を除き、いつでも受けられることが魅力ですが、受験を先延ばしにしがちなので、2級の受験を決めたときにはあえて近い日時に試験日を決め、そこから逆算して学習計画を立てました。
2級試験合格後、試験会場の先生から1級試験が近いことを教えてもらい、受験を決めました。受験にあたっては、毎日4~5時間勉強し、短期集中で合格を目指しました。

-日商PC検定データ活用1級の勉強は短期集中で行ったとのことですが、どのように学習されたのでしょうか。

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私はまずデータ活用の2級試験の勉強からはじめ、一気に1級まで受験しました。短期集中でできたのは、私の日頃の業務と日商PC検定の課題とが似ていたことが大きいと思います。

日商PC検定は、与えられたデータを分析してレポートにまとめる能力が問われますが、レポートを作成するにあたって、ただデータを分析するのではなく、結論までをストーリー立ててレポートを作成する必要があります。この流れは予算と実績の分析を行う私の従事している業務と類似していることもあり、問題の意図を理解するのにあまり時間はかかりませんでしたが、90分という限られた時間の中で、知識問題2問を含めた課題を解答するには相当なスピードが求められると感じました。

1級を受験すると決めてから、ホームページに掲載されているサンプル問題を見て、時間内に合格基準に達するレポートを作成するには、最低でも60分必要だと分析しました。実技問題で考える時間を少しでも長く確保するためには、知識問題2問を30分以内で解答できるよう、まずは、知識問題を「文章化」する勉強から始めました。1級は2級と違い、知識問題も文章で書く必要があるため、2級の公式テキストを中心とした勉強をしながら「自分の実際の仕事をイメージして自分の言葉で問題を文章化する」ことに重点を置きました。また、ITやビジネス、仕事の進め方などを含む幅広い範囲から問われるので、知識のムラを埋めていくように意識していました。

実技問題についても、2級の公式テキスト等を活用しながら、まず結論までのストーリーをイメージしてから分析を始めるよう心がけ、日々練習を繰り返しました。
Excelは入社以来使用しており、ここ7年くらいはデータを扱う仕事をしているので、ある程度使えると思っていたのですが、勉強の中で、早くて効率的な方法など新たな知識を得ることができたことも大きな収穫だったと思います。

試験当日を迎え、実際に問題を見た際は、知識問題はいけるかなと思いましたが、実技問題は少々不安でしたね。実際に解答にかかった時間は知識問題25分、実技問題65分程度だったと思います。実技問題は自信がなかったのですが、なんとか最後まで書き終えて試験終了後はやりきったという達成感がありました。

-日頃の業務と似ているというお話がありましたが、日商PC検定を業務に活かせる理由を教えてください。

私は金融関連のシステムを開発する事業本部の中で、本部の収支を管理する仕事をしています。売上部門の売上データや、開発部門の原価データなどを分析し、予算比差異や今後の見込みなどを上司に報告することが求められています。
これまでは分析に重点をおいて、結論までのストーリーはあまり意識していませんでしたが、日商PC検定は一人でデータ分析から最終的な結論を出さなければいけないので、日頃の業務においても、「結論までのストーリーをイメージして分析を行う」癖がついたことは、今後の業務にも生きるてくると思います。

-今後の目標を教えてください。

日商PC検定試験の最上級試験で最優秀者として表彰されたということは、パソコンソフトを効率的に活用し、仕事力があることを客観的に証明できたことになると思いますので、大変励みになります。

仕事ではパワーポイントでのプレゼン資料やワードでの文書作成も行いますので、今後はプレゼン資料作成や、文書作成の分野でも1級の取得を目指し、仕事力を高めていきたいと思います。