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平成15年度前期の講評と今後の学習の指針(第31回2級)を掲載
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平成15年8月6日
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| 5月17日(土)に実施された今年度前期2級検定試験(第31回)の合格率は32.5%でした。本稿では、今回の2級について、「ビジネス文書科目」を中心に出題の趣旨や解答状況などを講評してみることにします。 日商文書技能検定試験は、年度ごとに各科目の「出題のポイント」が発表されていて、当年度の問題はその中から出されます。これを理解したうえで「事前入力データ」と合わせて対策を立てないと、試験場で混乱する危険性も否定できません。予想問題を検討する場合でも、「出題のポイント」を無視したのでは意味がありません。最近は、これを考慮せずに受験した結果、「予期せぬ問題で慌ててしまった」などという声が多く聞かれます。「出題のポイント」は問題の一部でもあると理解すべきでしょう。 詳細は、http://www.kentei.ne.jp/wordpro/index.htmlで十分に確認してください。 今回の「ビジネス文書科目」は、「まほうびん」、または「ポット」のリーフレット(広告・広報用などの印刷物)を、A4判用紙縦2ページに作成するというものでした。「出題のポイント」に示されている販売促進資料の作成です。 「事前入力データ」には文章、チャート(図)、箇条書き(機能解説)、一覧表(仕様・機能)の4区分が記載されていました。 当然のことながら、問題はこれらに手を加えたり加工したりするもの。主な課題は、(1)図形処理を活用してタイトルを作成する (2)「事前入力…」の一覧表を加工する (3)「事前入力…」の箇条書きから該当する文章を選んで「体言止め」に修正する (4)加工した一覧表に適合するチャートに加工する などでした。 まず(1)は、図形(八角形か六角形、またはだ円)の中に拡大・網掛をしたタイトルを入力し、全体をセンタリングする課題。カタログなどの販促資料や説明資料などに多く見られる処理の一つで、この文書が何を表示しているのかが一目で分かるようにする工夫です。 (2)は、元の一覧表(事前入力…)から不要な行を削除したり新たな行を加えたりして列幅を調整するもの。ビジネス文書でよく行なわれる過去文書の再利用と同じ作業で、ビジネス実務では必須の技能です。 (3)の「体言止め」とは、必携国語辞典(角川書店)によれば、『自立語で活用がなく「が」がついて主語になることば』のこと。今回の問題では、たとえば「…を加工したことをいいます」を「体言止め」に修正すれば、「…加工」や「…加工したこと」などになるわけです。過去の講評でも述べたように、ビジネスの現場では「体言止め」による「箇条書き」が頻繁に使われます。原則さえ覚えてしまえば難しいものではありませんから、この際しっかり理解するようにすべきでしょう。 (4)は、「事前入力…」で示された「チャート」の中に、一覧表から読み取った文や数値(価格)を書き込むというものでしたから、「事前入力…」のチャートがFDにファイルされていることが前提です。これができていなければ、大きな時間ロスになったはずです。 ちなみに、チャートとは「図」のことをさしますが、広い意味では表やグラフのほか、海図や水路図、地図、株価の動きを示す罫線なども「チャート」と呼びます。 これら4項目の中では、(3)の「体言止め」の未修正と、(4)のチャートの加工が未完成という解答が目立ちました。上述したように「体言止め」は、少し勉強すればすぐに身に着けられる知識ですから、この際に、箇条書きと合わせてぜひ習得してください。また、パソコン・ソフトウェアの機能が向上したことで、ビジネスでは図形処理によるプレゼンテーション(提案)などの文書が多用されるようになりました。上位級を受験するためには、これらビジネスにおける文書処理の現状を常に確認しておくことが必要です。 2級に求められる文書処理能力の一つは、「文章」「表」「図」をバランスよく処理できること。これは、日常のビジネス業務においても強く要求される技能ですから、今後も繰り返し出題される可能性がきわめて高いと理解すべきです。1級を目指すためにも、この技能を確実に習得すること大切です。 一部の地域だけの「ポイント合格率」によれば、入力科目で不合格になった受験者が約8%いました。何度も述べているように、入力科目で不合格になる原因は、練習不足以外に考えられません。入力の能力を高める方法は、タッチタイピングを毎日練習する以外にないのですから、「合格するぞ!」と決意してから練習に臨むこと。他方、筆記2科目の正答率は、「日本語」が約80%、「常識」が約87%と示されていました。これは従来の全国平均とほぼ同じ結果です。受験した皆さんの勉強方法が、ほぼ適切だったことを裏付けるデータです。 |
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