<スペシャルインタビュー>

最優秀者に聞く

〜日本語文書処理技能検定合格への道〜

 

 第19回1級日本語文書処理技能検定試験(H15.10.5施行)を最優秀の成績で合格された谷水貴子さんに、勉強方法などをインタビューいたしました(最優秀者表彰式の記事はこちら)。

 

 

谷水貴子さん (姫路市在住 主婦)

――受験の動機はどのようなことですか?

 

 自分の技能がどの程度のものなのか、1級レベルに達しているか否かを知りたかったので受験しました。

 

――1級合格までの過程をお聞かせください。

 

 就職活動をするにあたり、パソコン技能が必要ということで、平成12年秋よりスクールに通い、初歩から学びました。

 平成13年の5月から日本語文書の2級に挑戦したのですが、3回連続で落ちてしまい、4回目(平成14年10月)でようやく合格いたしました。1級は、1年後の15年10月に1回目で合格いたしました。

 なお、日本語文書の勉強と平行して、ビジネスコンピューティング検定にも挑戦し、2級まで取得いたしました。

 

――主婦の方ということですが、家事業と試験勉強の両立は大変だったのはないでしょうか?

 

 家族も快く協力してくれましたし、実家からも「頑張って勉強しておいで」と背中を押されました。

 

――勉強方法などをお聞かせください。

 

 1級はスクールの対策講座などはなかったので、独学でした。

 まず、過去問題集を手に入れました。そこには、ビジネス文書科目のほか、日本語科目、常識科目など全て掲載されていましたので、徹底的に何度も繰り返しやりました。

 また、日本語科目対策として、これは2級のときから使っていたのですが、漢字検定の問題集をやりました。書き取りや読みくだし、四字熟語、間違い探しとなども載っているため、それで勉強し、漢字の部分の問題だけは、きっちり点をとろうと思っていました。

 さらに、文法の勉強のため、1週間で終わるような薄い高校生レベルの文法の問題集を買いました。そのほうが、エッセンスだけを取り扱っているので、かえって枝葉が広がらなくてよいように思います。

 

 それから、試験が終わった後に検定ホームページに掲載される講評は必ずチェックしていました。あれには、出題者の方がどういうことを求めているのかしっかり書いてあると思います。受験する側としても、どこまで答えなければいけないのかがよく分かりました。

 ビジネス文書科目の場合、解答はそのまま実務に使えるような文書が出来上がりますので、講評に書いてあることは、「いわれてみればその通りだなあ、それを落としてしまったら、ビジネス文書として成り立たないなあ」などと改めて確認させられるっていうようなことが多かったです。試験中もなるべくそのことを忘れないよう注意して受験していました。

 

――事前入力データを受け取った後は、ご自分で予想問題などを作り、勉強されたのですか?

 

 予想問題を作るというところまではしなかったのですが、事前入力データをみれば、だいたい方向というものが絞れてきますよね?第19回1級の場合でしたら、数値データが多かったじゃないですか?それも人口に関するような。

 ですから、そのときに何が社会で問題になっているか、取り上げられているか。例えば、介護保険であったり、年金関連であったりということが比較的焦点があたっていましたので、その関連の問題になるのではないか?と考えました。あとは、数値データが多かったので、グラフは絶対出題されるだろう、それも1級だから、棒グラフと折れ線グラフが一つになった複合グラフぐらいでるだろうな、とも思っていました。グラフは予想通り出題されましたね(笑)。

試験について熱心に語る谷水さん

 

                                         

――予想どおりのグラフが出題されましたし、試験中は、落ち着いて受験できたのではないでしょうか?

 

 いえ、そんなことはありません。実は、最初ビジネス文書科目の問題文を読んだとき、いままで自分が勉強してきた問題集のパターンとまったく違っておりましたので、頭の中が真っ白になりました。しかし、「問題文の中にきっと解答があるはずだ」と思い直し、あせらず最後まで問題文を読んでから、取り掛かりました。

 

――先に問題文を最後まで読んでから取り組まれたのですか?

 

 はい。先に問題文を最後まで読み、鉛筆でおおまかなレイアウト図を描いたのです。タイトルはここに入れて、グラフはここに配置して、と。おおまかなレイアウトを決めておいてから、細かなところをつめていく、そのように作成していきました。

 

――試験を終えて、合格の手ごたえはありましたか?

 

 いえ、全くありませんでした。

 受験した姫路商工会議所では、HP上で合否がわかるのですが、それをみて合格が確認できたときは、嬉しさのあまりパソコンのモニターに向かって絶叫してしまいました(笑)。

 

――スクールで初歩から習い始めて約3年で、1級の入力科目の試験内容である10分間800字入力をこなせるようになったというのは、すばらしいですね。途中で、くじけそうになったことはありますか?

 

 さきほども申しましたとおり、日本語文書の2級が4回目でやっと合格したものですから、その途中で放り出したくなりました。

 2級を何回も不合格になっている間に、とにかく早く正確に入力できれば、試験本番でも有利になるのではないかと思い、普段からなるべく早く正確に打つように心がけました。そうしているうちに、いつの間にか800字入力できるようになっていました。

 

――確かに、実技科目(ビジネス文書科目・入力科目)は早く入力できれば有利ですね。

 

 たとえばビジネス文書科目の場合、試験の途中で事前入力データが壊れてしまったとしても、入力スピードが早ければ、その場で直接入力しながら解いていくという方法も取れますよね?

 試験時間中、なんらかの失敗をしても、自分には入力スピードがあるからリカバーできる!と自信を持つことは、一つの安心材料なりました。

 

――1級のビジネス文書科目の参考資料として持ち込んだものに、何か特別なものはありますか?

 

 1級の過去問題を見ていると「創作の文章をいれても構わない」という言葉がありましたので、新聞の記事を見て、これは答えになりそうだ、こういう言い回しは使えるのではないか?と思ったところを、切り抜いて持ち込みました。でも、これはあまり役に立ちませんでしたが(笑)。

 

――日本語科目はいかがでした?結構、こちらで苦労される方が多いようなのですが・・・

 

 そのようですね。私も試験中、書き間違えはないかとか、問題の読み間違いはないかなど、何回も見直しました。

 

――試験勉強を通じて、文書作成時などに日本語について考えるようになりましたか?

 

 はい。こういう風に書いて読みやすいだろうか?句読点はここでよいのだろうか?など気をつけるようになりました。

 

――今後の抱負についてお聞かせください。
 

 最優秀者に選ばれて、自信がもてるようになりました。

 現在Webサイト作成ソフトについても勉強中なので、身に付けたものを活かせる仕事に就ければと思っています。

 
――どうもありがとうございました。

 

 

※なお、15年度ビジネスコンピューティング検定の最優秀者である堀さんへのインタビュー記事がAllAboutJapanガイド様に紹介されています。こちらも是非ご一読ください。