日商PC検定 Basic(基礎級) 5つのポイント

 

日商PC検定試験の趣旨や特徴についてはこちらに掲載しておりますが、本年1月から開始したBasic(基礎級)につきましても、受験者の方や指導者の方から、「Basicは1〜3級と比べてどこがどう違うのですか。」「Basicを指導にうまく活用する方法がありますか。誰に受験を勧めればよいですか。」「1〜3級があるのに、Basicを新設する必要があるのですか。」といったお問い合わせが寄せられています。これらにお答えすべく、Basicの趣旨や特徴を5つのポイントにまとめました。ご参考にしていただければ幸いです。

 

1.3級までの学習過程で受験、資格取得できる

2.ネット試験を体験学習できる

3.実務経験のない学生等でも受験しやすい

4.受験対策指導・学習がしやすい

5.学習の進捗度に合わせて選択受験が可能

 

1.3級までの学習過程で受験、資格取得できる

 試験会場からは、「はじめてパソコンに触れる初学者については、パソコンの操作法から3級レベルまでを一気に指導するのは困難で、3級までの学習過程で受験でき、学習の到達度を確認できる試験が欲しい」との要望を頂戴していました。

 Basicは、学習を通じて、ワープロソフトや表計算ソフトの扱いはもとより、ビジネス文書作成の基本や業務データの取り扱いの基本を学べるもので、3級を目指す学習過程で実力を試せるものとしております。また、2、3級の試験で問われる操作スキルについては、かなりの部分Basicで学習できるように盛り込んであります。

 Basicで基本スキルを確認して3級、2級へとステップアップしていただければ幸いに存じます。

 

2.ネット試験を体験学習できる

 実際に試験を実施した指導者の方からは、ネット試験がはじめての受験者にとっては、試験システムに慣れていないことから、普段の実力を発揮できないケースがあるとの報告を受けておりました。確かに、紙媒体の試験問題に比べて、画面を切り替えて解答していくのは、少なからず練習も必要とされるところです。

 Basicではこの点も考慮し、試験形式は1つの課題ごとに具体的な作業指示があり、受験者はこれに一つずつ解答していく形式にしております(計20課題)。よって、3級以上の、問題文を読んで全体を理解のうえ解答作業する試験形式に比べて、かなり分かりやすく解答しやすいものとなっております。

 これにより、ネット試験をはじめて受験する方でも、学習過程で何回か模擬試験を実施していただければ(公式テキストをご活用ください)、ネット試験形式に大きく戸惑うことなく、普段の実力を発揮していただけることと存じます。

 

3.実務経験のない学生等でも受験しやすい

 3級の合格率をみますと、実務経験のない学生は社会人の受験者と比べると、15%程度低い結果となっています。やはり試験内容が企業実務を反映していることから、実務経験のない学生等が学習、受験する場合は3級においてもハードルが高い面があるといえます。(逆に考えれば、学生時に資格取得すると、他と明らかに差がつく実務に対応できる能力を証明できることにもなります。)

 Basicでは、文書作成、表計算ソフトの基本的な操作能力を問う出題が中心で、実務経験のない学生等でも受験しやすく、問題文の意味、指示する内容は理解しやすいものとなっています。但し、試験問題はあくまで実際の企業実務を題材にしたもので、試験学習を通じて、ビジネス文書の作成や業務データの取り扱いについて基本的な知識、スキルを修得できるものとしております。

 

4.受験対策指導・学習がしやすい

 指導者あるいは受験者からは、17年度まで紙媒体で実施していた日本語文書処理技能、ビジネスコンピューティング検定に比べ、日商PC検定はネット試験化により、問題も答案も試験終了と同時に消滅してしまい、配点も分からず、さらに過去問題もないことから、受験対策指導・学習が難しいとのご意見を頂戴しています。また、ハード、ソフトの知識のみならず、新たにデジタル仕事術について学ぶ「知識科目」について、限られた時間での指導・学習の負担が大きいとの声もあります。(答案や採点方法、配点については、商工会議所検定はネット試験に限らず、紙媒体の検定試験においても全て非公開としておりますのでご理解いただきたいところで、また、知識科目におけるデジタル仕事術の修得は日商PC検定試験の大きなポイントであり、資格取得のアドバンテージになるものです。)

 日商PC検定の導入レベルとなるBasicにおいては、指導・学習の負担に配慮し、実技問題のみで実施するとともに、パソコンソフトの基本操作を中心に指導可能なものとしております。また、出題形式は原則として20課題出題され、1課題につき5点と明確にしており、これにより、試験結果の点数をみれば、何箇所間違えたか受験者ご自身で確認できるものとしております。加えて、公式テキストでは、実際の試験と同様の演習問題を掲載し、答案の作成方法について詳しく解説するとともに、実際の試験プログラムに準じた模擬試験プログラムがCDで添付されています(課題毎の正誤も表示されます)ので、公式テキストをご活用いただければ試験対策の指導・学習が十分達成されるかと存じます。

 

5.学習の進捗度に合わせて選択受験が可能

 ネット試験は試験日を特定せず、随時試験実施できるところがメリットであり、個々人の学習の到達度にあわせて受験していただけるものですが、学校等の授業の一環で指導、受験する場合は、試験日が定められ学習期間も限定されることから、全員を3級レベルに到達させるには時間的に厳しく、また、学習の到達度合いで個人差が大きく開いてしまうことも事実かと存じます。

Basicは3級までの学習過程で受験していただけるもので、学校等では学習の進捗度合いにあわせて、受験目標をBasicまたは3級に選択していただけるとともに、個々の受験者としても学習時間や進捗度にあわせて選択受験していただければ幸いです。

また、Basicの利用法として、資格取得の面のみならず、パソコンソフトの操作、機能をビジネス実務での活用シーンをもとに学べるものとしております。特に、公式テキストでは、試験問題の解答・解説にとどまらず、ビジネス文書の基本形式やその作成法について、表計算ソフトによるデータ活用の基本的な考え方についても説明しておりますので、指導・学習に是非ご活用ください。