第11回日商マスター研究学会を神戸にて開催

 8月2日(土)、8月3日(日)の両日、神戸商工会議所(兵庫県神戸市)において第11回日商マスター研究学会が開催され、全国各地の教育機関、企業等でIT指導にあたっている日商マスターら約70名が参加した。

同研究学会は、商工会議所が有能なIT指導者として認定している日商マスターが、日頃の研究成果の発表や情報・意見交換を通して自己研鑽を行う目的で開催しているもので、毎年開催している。本年は、神戸市において、基調講演、特別講議、分科会など多彩なプログラムで開催された。

学会では、まず、基調講演として、帝塚山大学経済学部教授の中嶋航一氏より「大学教育の最新事情‐eラーニングからeティーチングへ‐」と題し、インターネット教育支援サービスとして1996年に誕生以来、全国67大学(海外の大学も含む)800人を超える大学教員のコミュニティに成長したTIES(タイズ)の事例を紹介するとともに、Web2.0の本質を解説しながら、知識経済の時代における教育のビジョンと新しい教育のあり方について講演いただいた。続いて、特別講義では、新島学園短期大学キャリアデザイン学科教授の山口憲二氏より「検定資格とキャリアデザイン」と題し、キャリアデザインの意義や生徒・受講生支援の問題、キャリア教育と検定資格の考え方について講義いただいた。また、東京経営短期大学経営総合学科准教授の石井典子氏より、「学生にみる『働く』という意識と意欲」をテーマに、大学教育の中で学生自身の自己のスキル向上のため資格取得を目標に掲げるとともに、ジョブ・カードを活用して、学生達の就業意識を高めている事例をご紹介いただいた。

 続いて行われた分科会では、ICTリテラシーやEC実践スキル、日商マスターによる教育とビジネス戦略など、今後求められる指導分野・対象および日商マスターが果たすべき役割について活発なディスカッションが行われた。

 最後に、青山学院大学経営学部教授の玉木欽也氏より「ICT時代に向けた日商マスターにおける指導者としての今後の役割」と題し、新たな指導分野・指導方法等について講演いただいた。

 本学会を通じて、全国の日商マスターがそれぞれの地域において、今後、IT社会の基盤となる人材の育成・指導に取組む必要性について改めて確認するとともにし、更なる研究・研鑽を重ねていくことを誓った。


講演の様子 分科会の様子