年長フリーター向け就職能力向上訓練コースに販売士3級の知識体系を活用

独立行政法人雇用・能力開発機構生涯職業能力開発促進センター

(アビリティーガーデン)

能力開発部指導課指導援助第二係長 大 天 健 一 様

 

■政府は平成19年度からの最重要政策の一つとして「再チャレンジ」を推進している。再チャレンジとは、多様な機会が与えられ、何度でも再挑戦が可能となる仕組みをつくっていこう、というもの。その一環としてアビリティーガーデンでは、就職氷河期に就職活動を経験した主として25歳から35歳までの非正規で働く方々(以下「年長フリーター等」という)を主な受講対象とした公共職業訓練コースを開発した。

■年長フリーター等は、長期にわたってアルバイト等の非正規雇用で働いてきたことから、採用側から「経験が不足している」と見られる傾向にある。このため本人が希望していても、正社員として採用される機会や経験を生かした職業能力開発の機会が乏しく、不本意な転職を繰り返す、などの状況にある。一方で、企業側、特に中小企業では人材不足が深刻となっている。

■そこで、年長フリーター等向けに、各業界で有用とされる資格などの知識体系を活かして、必要な職業能力を取得するための効果的な訓練コースを実施し、正規雇用への転換を目指す。訓練コースを開発した業種は、小売業のほか、ソウトウェア産業、住宅不動産業、製造業(営業職)の4つ。訓練コースで修得を目指す就職能力は「人間力」「専門能力」「仕事マネジメント力」の3つで、それぞれの就職能力の修得に1ヶ月程度、合計で3ヶ月のカリキュラムとなっている。小売業のカリキュラムの開発に当たっては、小売業界唯一の公的資格である販売士3級資格の知識体系を活用した。

■年長フリーター等を正規雇用する際、企業側は、就業経験に代わるものとして、就職能力や資格取得に取り組んだ努力を評価していただきたい。年長フリーターにとっても、訓練コースに取り組み、販売士の資格を取得すれば、それが自信に繋がる。今後、販売士資格の知識体系を取り入れた小売業・再チャレンジコースの活用により、正規雇用が促進されることを期待している。

 


 

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