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日本商工会議所では、企業におけるネット社会への対応を推進し、IT関連の幅広い知識と実践的なスキルをもつ人材の育成を目的として、社会人や学生を対象に「EC実践能力検定試験」を実施している。 特に3級は、「電子コミュニケーションや電子商取引など、企業実務に必要とされる基本的な知識を有し、企業におけるIT・ネットワーク活用を実践する」レベルを目指すもの。
株式会社ムラウチネットワーク(東京都八王子市)では、ネット社会の知識、ルールを社員に身につけさせようと、27名の全社員に3級取得を奨励している。同社社長の村内優典氏にお話を聞いた。
--------------------------------------------------------------------------------------- Q:社員27名全員に3級の取得を奨励しているそうですが、どのようなきっかけがあったのですか。
A:この4月からの個人情報保護法施行もあり、八王子市内で開催されたネット社会対応セミナーに参加しました。そのときにEC実践能力検定の試験を知り、テキストを見ると電子メールの使い方等の技術的なことだけではなく、ネット社会での基本知識や基本ルールといったモラルに関することも書かれていたことに興味を抱きました。そこで、実際に自分で受験してみたところ、出題範囲や難易度の点においても広くネット社会で必要とされる知識を修得するには有効だと思いました。パソコンソフト等を操作できることと、ネット社会での基本ルールを知識として持ち合わせているかは別のことだと思いますので、その点を社員にも修得して欲しいと思いました。 Q:どのように社員に受験を働きかけたのですか。
A:社員の資質向上のために社員教育の一環として始めました。ネットワーク社会の基礎知識として電子コミュニケーション、電子認証、電子商取引等について勉強した場合、実際に身についたかという成果を形として見たかったこと、また、学ぶ側も勉強しただけでは漠然として達成感を得にくいと思い、EC3級の合格を社員に求めました。3級に合格しなければ、パソコンに触らせない、というルールの下に始めましたので、社員にとっては厳しいかも知れませんが、皆、真剣に取組んでいます。
Q:社員の反応はいかがですか。
A:まず、試験やテストといった言葉には敏感に反応し、抵抗感がありますので、自分が受験したときの印象、勉強方法、合格率の高さ等を説明し、少しでも不安をなくすように努めました。現状、苦戦している社員もいますが、社員同士で教え合い、積極的に試験に取組んでいますので、最後まで頑張って欲しいと思っています。
Q:会社が一丸となって3級取得に取組んだことのよい点はなんですか。
A:やはり、社員の資質が向上したと思えることが一番大きいですし、業務の担当によっては、これまであまり接点のなかったネット社会を学ぶことで、社外の方とのコミュニケーションの幅が広がっているように思います。
また、EC3級に合格するという資格制度を設けて、組織的な社員教育を行っているという点が、対外的に会社の印象を良くしていると思っています。
Q:ネット試験制度についてはどのようにお考えになりますか。
A::ネット試験は自分の都合の良いときに気軽に受けられますので、受験機会が多くなり、学習進度に合わせて受けられるので良いと思います。八王子市内の場合には、受験会場も近くにあり、申し込みもネット上で出来るなど、受験までの入口が分かりやすかったのも良かったと思います。こうしたネット試験の特徴を活かして、企業や個人で自己研鑚に積極的に活用していったら良いと思います。
(平成17年4月 取材)
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