第107回簿記検定試験問題の出題の意図



 商工会議所の簿記検定試験は、簿記の普及向上を図り、企業経営の健全化と経済社会の発展に寄与することを目的として施行しており、今回で107回目を数えるに至りました。

 昭和29年11月の創設から平成15年度末までの1級〜4級の受験者数の累計は約1,700万人を数え、このうち約640万人の方々が合格されており、わが国有数の資格・検定として、社会からは高い信頼と評価をいただいております。また、最近では、経理担当者だけではなく、全てのビジネスパーソンに役立つ知識ということで、受験者数も年々増加してきており、平成15年度は55万人(1級〜4級の合計)を超えるにいたっております。

 この間、経済社会の変化や会計制度の変革、会計手法の改革、管理手法の進展などに対応し、簿記検定試験の内容の一層の充実を図り、社会的・公共的評価を維持していくために、「出題区分表」や「許容勘定科目表」を絶えず見直すとともに、出題の形式にも工夫を重ねてまいりました。

 日本商工会議所では、受験される方々の学習の手助けになるように、平成13年6月に施行した第98回簿記検定試験から、試験終了後に級ごとの「出題の意図」を公表しております。去る6月13日(日)に施行した第107回簿記検定試験の「出題の意図」は、次のとおりですので、今後の学習等のためにご活用ください。

 今回の試験の2級、3級の結果を見ると、例年になく低い合格率となりました。これは、予想以上に多くの受験者が過去の問題の出題パターンをなぞった学習に終始していることのあらわれと思われます。これまでにも、この「出題の意図」において再三にわたって周知してきておりますが、受験勉強にあたっては、過去の出題内容ばかりでなく、出題区分表の出題範囲全般にわたって学習するとともに、会計基準等も改定されておりますので、新しい会計基準等についての勉強も望まれます。
 また、簿記教育に携わる指導者の方々におかれましても、上記の趣旨を踏まえ、パターン化した知識のみならず、その知識を応用できる真の簿記能力の養成に向け、受験者をご指導くださいますようお願いいたします。

総 論(6月24日掲載済)
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