計算力・思考力検定でやる気を伸ばす
=慶應義塾普通部=

 慶應義塾普通部(神奈川県横浜市、男子私立中学校)では、平成17年度から、考える力(論理的思考力)が身につく「計算力・思考力検定試験」の受験を推進しています。生徒に検定試験を案内したところ、数学が得意な生徒やパズル好きの生徒たちが積極的に挑戦するようになりました。平成18年2月4日に施行された第6回4級試験を受験し、優秀な成績で合格した池田佑貴君と松下研仁君(どちらも受験当時は中学1年生)、さらに、当時お二人の担任だった石田唯之先生に話を伺いました。

池田佑貴君(右写真の右側)

 僕は、これまでに検定試験というものを受けたことがなかったので、どういうものかチャレンジしようと思って受験しました。普段学校で勉強している数学の授業のほかには、家でプリント練習などをして検定試験に備えました。また、学校の図書室で問題集を貸し出していたのでそれを借りたこともありました。

 検定試験は初めてだったので、どんな問題が出るか不安はありました。特に図形問題はどのようなところから出題されるか分からなかったので、過去問題を中心に勉強しました。魔方陣のような問題は、パズルの本でも解いたことがありました。

 実際に検定試験を受けてみると、学校のテストとは違い、小学校での勉強と中学受験の勉強で習った両方の知識が必要だと思いました。検定試験の時は、見直す時間は少しありました。

 合格を知った時はとてもうれしかったですし、親も喜んでくれました。勉強した甲斐を実感しました。また、合格証書はカードになっていて、これもうれしかったです。

 小学生のころから算数は好きで、成績は他の科目よりもよかったです。中学に入っても、数学は楽しいです。でも、絵を描くのがあまり好きではなく、美術や技術は苦手です。クラブは、棋道研究会に入っていて、将棋だけでなく、囲碁やチェスもやっています。

 計算力・思考力検定試験を受験した後には、他の検定試験にもチャレンジするようになりました。


松下研仁君(右上写真の左側)

 僕は、最初は検定試験に自信がなかったのですが、数学やパズルが好きな母に相談したところ、「受けてみれば」と勧められて挑戦しました。学校の数学の授業のほかに、家で中学一年生の問題集を解いたり、図形の復習をしました。

 計算問題は間違わないように気をつければ解けますが、文章問題や図形問題は解き方が複雑になります。文章問題や図形問題はどのようなものがでるのか予想がつかないので、ちょっと心配でした。

 僕は、計算よりもパズル的な問題が好きです。魔方陣の本を買って解いていたことも役に立ちました。過去問を解いていたのが検定試験で役に立ったと思います。

 検定試験の時間はギリギリで、見直しの余裕はありませんでした。魔方陣、図形問題を先に解き、分数・小数の計算問題に時間をかけて解きました。持ち帰った試験問題は、母がうれしそうに取り組んでいました。

 合格して、とてもうれしいです。合格証書はカードになっていて、免許証みたいでかっこいいです。

 僕は、小学校の低学年のころ、算数は好きではなかったのですが、高学年になって、図形問題などが解けたときに達成感を感じるようになりました。また、計算問題は、検算して合っていたときに達成感があります。でも、数学や国語より、美術や技術、音楽のほうが好きです。苦手なのは、理科の実験や社会です。

 計算力・思考力検定試験は、次の準3級も受験するように母に勧められています。準3級では、中学2年で習う証明問題などが出題されるので、期末試験が終わって、問題に慣れることができれば受験したいと思います。


石田唯之先生

 計算力だけでなく思考力も育む「計算力・思考力検定試験」を慶應義塾普通部でも導入することになり、生徒に希望を募ったところ、意欲的な子供たちが参加してくれました。学校では、図書室に日商監修の検定問題集を備え、受験希望者が気軽に勉強できるようにしたほか、受験対策として土曜日に模擬テストを行うなどの準備をしました。生徒は、それぞれ自宅でも学習していたようで、こうした努力が検定試験合格という成果に結びついてとてもよかったです。これからも、意欲ある生徒がチャレンジすることをサポートしていきたいと考えています。

(写真左から、石田先生、松下君、池田君)
【平成18年6月インタビュー】